長野駅前路上ライブVol.2


目が覚めるとそこは小屋だった。


よかった。



これで目の前に虹色の雲や天使の舞うお花畑が広がっていたらどうしようかと思った。


極寒の山小屋で兄弟二人、なんとか一夜を明かすことができた。



さぁ全くもって疲れが取れた気はしないが取り敢えず2日目の始まりだ!


外へ出るとなかなか気持ちい林の中。

景気付けにキャンプ場のカフェで美味しい朝食をオーダー!


メインはもちろんサンドイッチなんだけど

空気が

野菜が

水が

そしてコーヒーがとにかくうまい!

朝食を平らげエナジー補給完了!


先ずはこの冷えきった体を温めようと市内の銭湯を探して向かうことに!



途中山道を下っているとだんだんと気温が暖かくなっていくのを感じた。


そこで道路脇にあった温度計を見てみると「9℃」だった。



9℃で暖かく感じるとはいったい昨夜の山小屋では何℃だったんだ…?!!!


改めて頬をつねってみる。


「大丈夫、生きている!」


さて、銭湯についた!!

見た目からしていい湯につかれそうでワクワク


早速体を洗って先ずは露天風呂に入ってみようと足をつけたその瞬間…



「冷たい。。。」



信じられずに隣のお風呂にも足を入れてみる



「やっぱり冷たい。。。」



パニクりながら振り返ってみると


先に体を洗い終え残り一つの露天風呂に浸っていたタローが


後輩の失敗を優しく見守るような顔でニヤリと頷きながらこっちを見ている。



「いや、知ってるなら先に言ってよ!」



何はともあれ残りのちゃんと温かい露天風呂と内湯でじっくり体を温めた。



一風呂浴びていい気分のまま市内に到着。




さて、実は昨日知ったことだが駅前では16時頃までイベントが行われているらしい。


第二路上ライブ候補地として上がっていた権堂アーケード入口脇に車を止める。


「うむ。これが少子高齢化というものか。」


お世辞にも賑わっているとは言えないその光景に尻込む二人。



結局車の中で少し練習をして夜の路上ライブの為に体力を温存することにした。


18:00 イベントが終わって片付いた駅前で2日目の路上ライブを開始!!


今日は他県からもファンの方が数人応援しに来てくれた!


アウェイでやるのも好きだけど、やっぱり応援してくれている人が目の前にいるのは心強さが違う。


一曲目から昨日より少し音量を上げて演奏を始める…!!


「お?」


昨日よりも反応がいい。


一人二人と立ち止まって聴いていく人々が目の前に弧を描いていく。


このじわじわと盛り上がっていく感覚が路上ライブの楽しいところだ。



最初はいつもドキドキ。


誰一人立ち止まってくれないんじゃないか。


そう思う日だってある。



でも今目の前にあるのは俺らの音楽を聴きに来てくれたファンの笑顔と


興味深そうに聴いてくれている初めましての人たち。



改めてまたこうやって路上ライブをできてる喜びをしみじみ噛みしめる。


さて、この日一つ懸念していることがあった。


ワラワラ企画」の物々交換だ。



今までは現地のファンからのリクエストがあっての遠征だったので

呼んでくれたファンの方と基本的には物々交換をしてきたのだが


今回の長野編は実は全て体当たりだった。


なので現地で初めて出会った人と交換をする必要があった。



MCでもワラワラ企画を説明して、立ち止まって聴いてくれている現地の人にあおってみる。

ただ、そんなに簡単に都合よく交換できる品を持ち合わせている人は見つからない。


そんな中、演奏をしてはMCであおるを続けていると

バンドをやっていると思われる男の子たちが反応を見せた!



「僕のドラムスティックでいいですか…??」


この際ドラムスティックだろうが、野菜スティックだろうが、丸の内サディスティックだろうが構わない!


いや、っていうか地元の若きバンドマンと物々交換できるなんて激アツいじゃないか!

地元長野の高校生バンド”WILLIAM TALE”ドラマーのMio君


そうして体当たりワラワラ企画は長野駅前通行人たちが見守る中、大盛況のうちに無事終えることができた。


改めてWILLIAM TALEの皆さんに感謝!

今度は一緒にライブしよう!

夜21時を過ぎ、人通りも少なくなってきたところで路上ライブを終えた!


改めて長野駅ありがとう!!



最後に通りのファミレスで全国路上ライブツアーの応援グッズ「手書きメッセージ入りポストカード」の購入者宛てにメッセージを書きながら二日間の路上ツアーに思いを馳せる。



「あぁそう言えばそば食ってなかったなぁ」



2度目の長野遠征に行く理由が早くも見つかった。





今回のブロガー:弟ともじろう