西山公園ライブVol.2 & まちなかステージライブ


今日はいよいよ路上ライブツアー三重&福井編の最終日!

まずは昨日のお昼にライブをした西山公園で再びライブ!


朝10:00から!

眠い。。。


「眠くて力が出ないよぉ~」

湿ったアンパンマンみたいな自分の顔を冷水で洗い流して新しい顔に付け替える。

こんな風に眠い体を叩き起こしてライブをするって言うのもツアーの醍醐味!


なにせ今日で最終日だ。

って事で気合いを入れ直してレッツゴー!


西山公園に着くとすでにファンの方が集まってくれていた。


連日見に来てくれてるファンの方はもちろん、他県からこのライブの為だけに見に来てくれたファンの方、一昨日の路上ライブで初めて僕らを知って見て来てくれた人も居てとうに疲れなど吹き飛んでいた!


機材を準備していざ演奏スタート!

個人的に昨日は公園のピースフルな雰囲気に呑まれ自分たちの様なロック系の音楽をやることに少し抵抗感を感じてしまったのだが

今日は昨日よりも自然体で楽しみながら演奏ができた。


福井ツアーで新しくメンバーになったシロテナガザル(合ってる?)もフォーフォー言いながら僕らの演奏とコラボしてくれた笑

夏フェスのような日差しの中、約45分ほどのセットを無事演奏しきった!


西山公園二日間ありがとう!

今度はピクニックしに戻って来ます!笑

写真 by @hataboy_uw51(Twitter)


さて、この後は13:00~まちなかステージ、アップルロードにてライブ!

物販、機材の片付けを終え向かうは福井駅前!


途中昼飯を食おうと思ったがなんだかんだ食う暇なく

そのまま直行!


アップルロードに着くと謎の強風。


ビル風か?


カツラの人は致死率100%


TMレボリューションごっこなら120%楽しめるレベルの風だ。


そんな強風に揉まれながら演奏開始!


  1. ツバメ返し
  1. Push The Limits
  1. Razor Gazer
  1. ペロレラ・レボリューション
  1. 夜行性の初期衝動
  1. ほらね



強風で喉がパサパサになりつつ

またリーゼント姿をファンの方に見られつつ

福井編最後のライブをなんとかやり遂げた!


ライブの後、聞いてくれた人たちと交流。

結構遠慮して帰っちゃう人もいるんだけど

俺らとしては話しかけられるのちょーウェルカムなんで

「やっぱやめとこう」とか思わず是非話しかけてください!笑


ライブ後聞いてくれた人たち、ファンの方々と話していて

きっとみんなの生活の中で音楽がそっと支えに、時にはガツンと力になる瞬間がある

みんな色んな理由できっと音楽を必要としているんだなぁって思った。


色々な不幸があって

でも音楽に救われたみたいな話を聴くと

やっぱり俺らは作り手として音楽には本当にとことん正直に真面目に純粋に真剣でいようと思った。

音で絶対に嘘はつけない。


平気で嘘みたいなこと歌える人間にはならないぞ。

タロー、万が一俺がトチ狂ってそうなってしまったら直ぐにでも解散してソロで活動してくれ笑


そんな訳で三重・福井編全てのライブを終え最後にJR福井駅前の恐竜をバックに今回僕らを福井へ呼んでいただいたN氏とワラワラ企画の物々交換を実施!

交換した品はなんと恐竜フィギア!!



「やった~~~~!!!!」


と舞い上がりつつふと我に返る。

そう、これは俺らがもらう訳じゃない。


次の県につないでいくのだ。


こうなることを予想していたのかN氏、なんと僕らのお遊び用にももう一つフィギュアを用意してくれていたのだ!


「本当にいいんですか?!!!」

プレゼントしていただいたスピノサウルス、愛称スピノゴリラ



そうしてディプロドクスの首の高さほどテンションの上がった兄弟は新たな恐竜仲間のスピノサウルス、愛称スピノゴリラを連れてスティラコサウルスほどの大きさの車でオルニトミムス並みの速さで尚且つパキケファロサウルスの様に前の車にごっつんこしない様に気をつけながらパンゲア大陸の様に長い岐路に立ったのだった。


今回のブロガー:弟ともじろう

「西山公園ライブVol.1 & Live at Old Rookie」

福井市内のライブハウスOld Rookieにて。(2022/5/7)


「3年後サンドームで会いましょー!!」


5月7日の夜、福井市内のライブハウスJake’s hall Old Rookieでのプチワンマンライブをもって福井ツアーDay 2を無事に終える。

今日も本当に充実した一日だった。

・・・ん?

いやいや、さり気な〜く流そうとしてるけど、東京ドームはどこ行った?笑

さすがに”東京”を”サン”と言い間違えてしまう程、俺の滑舌はわるくない。

と言うかそれはもはや滑舌云々の問題ではない。笑

ならば”サンドーム”とは一体何者だ・・・?

その正体はこちら

ドンっ!

福井県越前市と鯖江市の境にある約1万人規模のドーム。

ステージから客席までの距離が狭く、アーティストを間近で見れるせいだったか、構造上音が良いんだったかでライブによく行く人々の間では”神ドーム”と呼ばれているらしい。

この日のお昼、西山公園でのライブ後にせっかくだからと現地のファンの方が連れて行ってくれたのだ。


いびつな形をした赤茶の屋根。

その存在すら今日まで知らなかったけど、独特のミステリアスなオーラに魅了され、目標は東京ドーム2Daysから早くも全国ドームツアーへと変わり出したのだった。

どんどんハードルが高くなる一方・・・。笑


さて、重複するが今日もライブ尽くしで本当に充実した一日だった。

それもこれも今回僕らを福井に呼んでくれたKさんご夫妻の全力のサポートのおかげだ。

西山公園ライブも、Old Rookieでのライブも彼らが全て企画し手配してくれたのだ。

(ちなみにその方が書いた「GoodMoonを福井に呼べるかどうだかやってみた」と題したツアー実現までの奮闘記が面白いので、是非ご一読あれ!)

お昼12時半ごろ、鯖江市内にあるつつじ祭りで名の知れた西山公園に到着。

天気に恵まれ、格好の野外ライブ日和。

なんなら車のボンネットで目玉焼きが焼けるレベル。

Kさん夫妻と合流し、機材を公園まで運ぶのを手伝ってもらい、早速セットアップ開始。

西山公園の情報の載った鯖江市観光公式サイト

僕らが演奏する芝生広場には、家族連れやカップルの姿が多く見られる。

真っ青な空、蒼青とした芝生、木立を吹き抜ける心地よい風に心が和む。

あぁ、おにぎりと唐揚げを弁当箱に詰めて娘と一緒にピクニックがしたい。

たくわんも欲しい。

と言うかその前に娘がいない。笑


おっと、あぶない。和みすぎては「つま先」みたいな”目をひん剥く系楽曲”なんぞ歌えたものではない。笑

持ち時間は13:00から14:00までの1時間。

セットリストは決めず、その場の雰囲気に合わせて演奏していく路上ライブ形式でライブすることに。


「キィ〜〜〜〜、キィ〜〜〜〜。」

西山動物園のお猿さん?の声のBGMと、神々しいツツジのピンクを背に演奏開始。

和みモードは瞬時にロックモードに切り替わり、新曲「ほらね」、「夜行性の初期衝動」を軸に結局なんだかんだアップテンポでラウドな曲を中心に演奏。

きっと広場の遠くの方の人にも届けー!と言う思いが先行したのだろう。

この日もファンの方々が同県、そして他県からライブを見に来てくれた。

ライブ後、

「二人とも歌すごく上手くなったね!!」とファンの方の一人が言ってくれた。

若かりし頃はギターさえカッコよければそれでいいと思っていたけど、お互いソロ活動をしていた2018年、一人アイルランドへ渡り、初めて相方なしでパブや路上で歌った。

その時に、ハモリなしだとこんなにもボーカルが安定しないのかと絶望し、それ以来ピッチや感情の乗せ方など自分なりに研究し練習してきた。

だから、まだまだ成長途中だけど、その褒め言葉が素直に嬉しかった。

片付けを終え、最後にオーディエンスの中にいた地元の高校のカメラ部の方々に突然のフォトシュートをしてもらい、カッコいい写真を沢山撮ってもらった。

次回は是非文化祭呼んでくださいね!笑


と言うわけで、まずは公園ライブ無事終了。

西山公園を満喫したいけれど、Old Rookieでのサウンドチェックまであまり時間がないので、サンドームを経由し、その後お楽しみのランチタイム。

Mrs.Kさんにドーム近くのレストランで、福井名物「ソースカツ丼」と「おろしそば」を一つずつセットではなく単品でそれぞれご馳走になる。

中二の夏かっ!とツッコみたくなる勢いで、30過ぎの男たちはそれらをガツガツと胃袋に掻き込む。

やっぱライブの後のご飯はうめぇー!!!!

ごちそうになりましたっ!


午後4時半、Old Rookieに到着。

今回のツアー前、ライブハウス出演の提案をして頂いた時に「最低15人集客は必要」と告げられた。

これまでにも海外の一度も訪れたことのない街のライブハウスでいきなりワンマンライブをするみたいなことは幾度となくしてきたので、根拠のない自信はあった。

でもそれは事前に数ヶ月間路上ライブや、イベント出演をしてのことだ。

昨日来たばかりのほぼ初めましての福井で、15人はさすがに自分たちの力だけでは難しかった。

しかしKさん夫妻の知人、友人、そしてファンの方々のサポートのおかげで見事15人以上の集客に成功!!

近い将来0が三つ増えてもこの数字の重みは変わらない。


さて、サウンドチェックを終え、楽屋でストレッチと声出しをする。

なんとなく、45分くらいのライブなんだろうと勝手に思っていたら、どうやら貸し切り状態で、好きなだけ演奏していいとのこと。笑

なのでライブ直前にセットリストを組みなおし、アンコール含め20曲近く歌うことに。

プチワンマンと先ほど記述したが、全くプチでもなかった。笑

そして実はこの日スペシャルゲストがさらにイベントを盛り上げてくれた!

Kさん夫妻の知り合いの方の兄妹で結成されたロックバンド「けしも」。

ベース担当の長男(高校生)、ボーカルギター担当の次男(中学生)、そして末っ子ドラマー(小学生)の3人組。

J-Rockのカバーを数曲演奏してくれて、最後にスピッツのチェリーを僕らも参加してみんなでカバー。

ちょっと恥ずかしそうに、でも楽しそうに無邪気に演奏している彼らの姿が、音楽を始めた幼少の頃の自分たちと重なる。

彼らの親でもないのにすごく誇らしい気持ちになり、ステージに立つ彼らに全力で拍手を送る。

パチパチパチパチッ!!

当時まだ12歳と9歳だった俺と、ともじろうのライブをきっと僕らの両親はこう言う気持ちで見ていたのだろう。

彼らの理解と永遠のサポートにも改めて感謝をしたい。


と言うわけで、福井での初ワンマンライブは途中裏声が出なくなるハプニングがありながらも、もうどうにでもなれと言う気持ちで出だしから最後まで思う存分楽しんで、一気に駆け抜けた。

ベロキラプトルと同じくらいの速さで。(恐竜オタクトーク。)

福井、そして他県からライブに来てくれた皆さん、ライブハウスの店長、スタッフの方々、そしてKさんファミリーの皆さん、本当にありがとう!

マネージャーがいたら、「ほれほれあんたら、お礼だけしてとっとと宿に戻りなさい!」とケツを叩かれるところだけど、幸い?今のところマネージャーのいないので、ライブ後は打ち上げに参加。

美味しいご飯とお酒まで用意して頂き、心もストマックもいっぱい。

明日は朝10時から西山公園で再度ライブ。

そろそろおいとまします。


ちょこっとお酒を飲んだので、車をパーキングに置き去りにして、Old Rookieから夜の市街地を宿まで歩く。

あぁ、なんて静かなんだ。

夜風が気持ちいいけど、疲れ切った体には思ったよりも遠かった。

ここは福井。

トリケラトプスのタクシーなんて走ってないかな?

走ってないよなぁ。

でも決してありえないとも言えないよね、だっていつだって”LIFE FINDS A WAY”だもん。

(最後の一節何にかけてるかわかる人いたら友達になりましょう。笑)



今回のブロガー : 兄きみたろう

近鉄四日市駅前路上ライブ Vol.2 & 福井駅前路上ライブ



先に言っておく

今日は忙しい。


朝10:15~福井のたんなん夢レディオに電話出演

お昼に近鉄四日市駅前で路上ライブをやったらそのまま福井に向かい

夜はJR福井駅前で路上ライブだ!


幸い今日はよく眠れた。

というか長野の小屋事件以来、正直だいたいどこでも寝れる自信がついた笑


朝食は僕らの泊まった「むぎのお宿」にあるMuGicafeにて
もち小麦で作ったワッフルをいただいた。


「もち麦」「米粉」とかではなく「もち小麦」だ。


モチモチな食感を楽しみつつも
よく噛んでいると小麦のほのかな香りも味わえてとっても美味しかった。


せっかくなのでお土産にもち小麦のパンケーキミックスやパスタをゲット。


そう、路上ツアーはなんだかんだお土産ショッピングなどしてる暇がないので

こういう時に買っておく。



桑名市から四日市市に戻り、郵便局にて手書きメッセージ入りポストカード用の絵葉書を購入。

そのまま郵便局の駐車場でラジオに電話出演。

電話出演ってなんだか面白い。


聴いている人もまさか僕らが三重県の郵便局の駐車場の車の中で話しているとも思わないだろう笑

次回はぜひスタジオにお邪魔させてください!



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



午前12時前、近鉄四日市駅前についた。

昨日と同じくふれあいモール前の通りで準備。

準備中に昨日も見にきてくれたファンの方達がまた集まってくれた!


この日はまず初めに今回四日市に僕らを呼んでくれたファンの方とワラワラ企画の物々交換を行なった!

交換の品はなんと…


僕らのメジャー時代にリリースしたペロレラ・レボリューションのサイン入りポスターと

僕らのデッサンが描かれたサイン入り色紙だ!!!!


思わぬところでレボリューションと再会!!

(タローのサインは一体何回変わってるんだ?)



ワラワラ企画も無事終え、路上ライブ開始!!


四日市に来て思ったことだけど

結構若者が多い


しかもちょっとやんちゃそうな笑


日本の若い子たちは大人のルールに縛られて抑圧されているイメージが強いけど

若者が若者らしくしてるのをみると何だか少し微笑ましくなる(おっさんか、俺は笑)


そんな感じで高校生くらいの子たちも結構立ち止まって聴いてくれた。


14:00頃にライブを切り上げ、二日間見にきてくれたファン、そして新しくファンになってくれた方々と少しお話をして2日目の路上ライブも無事終了

また必ず戻ってくる約束をしてさよならした。


そして二人で荷物を片付けていると、さっきから聴いてくれていた高校生の男の子が話したそうにこちらをチラチラ見ている。


そう、演奏してる側ってもう演奏始めた瞬間に


「人前にいる恥ずかしさ」


みたいのは捨て切ってるから気づかなかったりするんだけど


見てる方って結構近づいたり話しかけに行くの緊張するのよね。


たまに見る側に立つと気づく。


そんな感じで躊躇していた高校生にこちらから話しかけてみる。


「ありがとう、ずっと聴いててくれたよね?」


話してみると友達がバンドをやっていて音楽が聞くのが好きらしい。



お金を持ち合わせていないらしくCDショップで僕らのCDが買えるか聴いてきたので


これはもう学生割ということでただでCDを一枚あげた。


少し大人しそうな彼の表情がほころんで嬉しそう。


「その代わり東京ドーム絶対見にきてね!」


「はい!」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



さて荷物を片付け終わり、最後に三重っぽい物を食べようと

駅前にあるファンからのオススメのトンテキ屋を覗くもあいにくの「支度中」

結局一息つくまもなく福井へ移動を開始した。


しかしこの車移動がなんともしみじみいい時間だった。

国道沿いに広がる山々や田園風景に心打たれる二人。



「あぁこう言う所にふと立ち寄って寄り道できたらなぁ」

なんて言い合いながら


日本の原風景に合わせBGMは


「ふるさと」「いい日旅立ち」「川の流れのように」など


日本の童謡や歌謡曲を中心にチョイス。



最大限に”この瞬間”を味わった。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



さて福井駅についたのは19:30頃だったと思う。

あたりはすでに暗くなっていた。


駅前の恐竜に出迎えられすでに謎のテンションの二人。

ただ恐竜はいるけど肝心の人がいない…笑


駅が広い分なおさら、人がいない感が半端ない。笑



どこでやるか二人で決めかねている所に今回福井に呼んでくれたファンの方とご対面!


とりあえず観てくれる人が一人でも居ればこっちのものだ


そう心に言い聞かせセットアップ、そして演奏を始めた!



するとどうだろう?


「こんなに人いたっけ?」


ってな具合に一人二人とギャラリーが集まってきた。



しかもなんとなく立ち止まってると言うより


みんなしっかり聴いてくれてる…‼︎



本日2度目の路上ライブ、エンジンをしっかりふかし直し


恐竜パワーも借りて2時間ほどがっつり歌い切った!!



いや、本当にみんな初めて聴いたの?ってくらい熱心に


そしてノリノリで聴いてくれた。



本当に心から楽しい時間だった。



最後に路上ライブでは異例のアンコール笑



ほらね”でみんなと次回東京ドームで会う約束をして終了!!
(いや、もちろん東京ドームの前にもどんどん会ってくれていいんだよ?笑)



本当にもう今日はやり切ったって感じ。



こんな日はお酒がなくとももう浸れる。


そんなものなくても心はすでに満腹だ。




けどまぁしかしお腹は空いた。


さ、ラーメン食べよ。

駅前中華そば「だるまや」/ 美味しかった〜♪



今回のブロガー:弟ともじろう

近鉄四日市駅前路上ライブVol.1


この日、近鉄四日市駅に到着したのは夕方6時頃。

家から車で約4時間。

立ち昇る白煙とネオンの光、途中四日市コンビナートを左手に見ながら夕暮れの国道23号を走行。

「もうすぐだ!」

広い道幅の大きな交差点で”ぶれない様握ったハンドルを右に切って”、あとは駅まで数百メートル直進。

駅周辺に漂う新鮮な空気感と、そのちょっとした異世界感に二人とも興奮し始める。

駅前商店街やどこへ続いていくのかわからない道、あぁ全部箱に詰めて持ち帰りたい。

毎回ツアー先で観光もできたらなぁと思うけど、何せスケジュールがタイト。

さくっと駅を一周してライブのできそうなスポットを探す。


ふれあいモール側の出口から一直線に伸びる歩行者専用の通路がなんだかいい雰囲気。

「よし、ここでやってみよう!」

近くに車を止め、荷物をゴロゴロ、さっそく準備開始。


最近になってキーボードを取り入れた。

ギターロックだけじゃ物足りなくなり、以前からトライしてみたかったギター&キーボードロックの挑戦も始めた。

その延長線上で新曲「ほらね」や「夜行性の初期衝動」も生まれたわけだが、何せその分機材が増えた。

アンプ、ギター、キーボード、エフェクターボード、物販、その他諸々。

我ながらこの量の機材をよく二人で運べる程度にコンパクトにまとめられたなぁと思う。笑


ふと道を行き交う人々の声に耳を立てる。

「何してるん?」、「あぁ、そうなんや〜。」

おお、やっぱり関西弁なのか!

未だに三重が近畿地方、中部地方のどちらに属しているのか謎だが、ここ四日市市周辺では、言葉は一応関西寄りだと言うことが判明。


しばらくすると、今回僕らを三重に呼んでくれたファンの方が到着。

「お久しぶりです!」

かれこれ10年近く僕らを応援してくれている方との再会。

「お久しぶりです!!」

今ではもう結婚もされてお子さんも二人いると言う。

時の流れを感じざるを得ない。

今日は懐かしのTarO&JirO時代のTシャツも着てきてくれた。

激動の10年間。世界中を飛び回り、メジャーになったり辞めたり、また海外に渡っては、今度はソロ活動をしたり。

いつだってそんな僕らの音楽の旅をどこかの誰かが共有して、そして応援てくれているんだと思うと、なんだか感慨深い気持ちになった。

そしてそう言う気持ちがこのツアーを通してどんどん決意に変わってゆく。

マジで東京ドーム、絶対やってやんないとな。


セットアップが終わると、既に数人の人だかりができていた。

先ほどのファンの方や、興味深そうに足を止めてくれた現地の通行人、同県、また他県からライブを見に駆けつけてくれた方々だ。

その中には僕らがクトゥルフ朗読劇『華蝕の匣』のオープニング&エンディングに書き下ろしたインスト曲「Cthulhu」を聞いてファンになってくれたと言う方もいたり、多方面からの新たな出会いにただただ心が弾む。

(※「Cthulhu」は僕らが2020年にリリースしたPop-Lexと言うアルバムに収録されています。Spotify、iTunes等のサブスクにてご視聴可能です。またこちらからCDのご購入も可能です。)


「よし、せっかく三重まで来たんだ、今夜もめちゃくちゃ楽しんでやる。」

普段の路上ライブは、その場の雰囲気や気分に合わせて曲を選んだりするが、この日は大体のセットリストを決めてライブスタート。

計20曲をほぼノンストップで歌い上げる。

一部曖昧だけど、その日のセットリスト。

1 Can’t Stop (カヴァー)

2 Cube

3 Unicorn

4 ツバメ返し

5 夜行性の初期衝動

6 Silent Siren

7 ほらね

8 Razor Gazer

9 Nonkey Kong in the Zoo

10 記憶

11 Killing Time

12 Once in a while

13 Falling outta Love

14 つま先

15 大人の運動会

16 Nono

17 When I Feel on Top of the World

18 All in Your Head

19ペロレラレボリューション

ワンマンライブ並みのボリューム!笑

終始警察に止められることもなく、ライブは無事終了。

人通りは多くはなかったけれど、CDも売れたし、フライヤーも配れたし、手応えバッチリ!

配信ライブも同時に行ったので全国各地のファンがライブを見てくれた。

みんなありがとう!!

この日は四日市に隣接する桑名市内の宿”MuGicafe”にステイ。

厳密に言うと、古民家をリノベーションしたそのカフェの中庭を挟んで向かいの離れに泊まった。

前回の”極寒の山小屋 (長野駅前路上ライブVol.1)”のこともあり、とりあえず一人一つずつ布団があればそれ以上は何も求めない、と言った心持ちだった。笑

ところが蓋を開けてびっくり。

めちゃくちゃええところやん!

僕らを迎えてくれたオーナーさんも親切でとても気さくな方。

しかもなんとお風呂はトトロに出てくる五右衛門風呂。

あったかいお湯で疲れた体を癒し、テンションの上がった兄弟はつい浮かれて、お洒落なカフェに進化した昭和感満載の畳の居間で乾杯。

くぅあ〜!


残りのツアーも楽しくなる気しかしない。

明日はお昼にまた四日市駅前でライブしてその後は福井に向け出発だ!!

飲み過ぎない程度に今夜はこの高揚感をつまみに Keep on ゴクゴクゴク。

くぅわぁーー!!笑


では、また明日!



今回のブロガー : 兄きみたろう

長野駅前路上ライブVol.2


目が覚めるとそこは小屋だった。


よかった。



これで目の前に虹色の雲や天使の舞うお花畑が広がっていたらどうしようかと思った。


極寒の山小屋で兄弟二人、なんとか一夜を明かすことができた。



さぁ全くもって疲れが取れた気はしないが取り敢えず2日目の始まりだ!


外へ出るとなかなか気持ちい林の中。

景気付けにキャンプ場のカフェで美味しい朝食をオーダー!


メインはもちろんサンドイッチなんだけど

空気が

野菜が

水が

そしてコーヒーがとにかくうまい!

朝食を平らげエナジー補給完了!


先ずはこの冷えきった体を温めようと市内の銭湯を探して向かうことに!



途中山道を下っているとだんだんと気温が暖かくなっていくのを感じた。


そこで道路脇にあった温度計を見てみると「9℃」だった。



9℃で暖かく感じるとはいったい昨夜の山小屋では何℃だったんだ…?!!!


改めて頬をつねってみる。


「大丈夫、生きている!」


さて、銭湯についた!!

見た目からしていい湯につかれそうでワクワク


早速体を洗って先ずは露天風呂に入ってみようと足をつけたその瞬間…



「冷たい。。。」



信じられずに隣のお風呂にも足を入れてみる



「やっぱり冷たい。。。」



パニクりながら振り返ってみると


先に体を洗い終え残り一つの露天風呂に浸っていたタローが


後輩の失敗を優しく見守るような顔でニヤリと頷きながらこっちを見ている。



「いや、知ってるなら先に言ってよ!」



何はともあれ残りのちゃんと温かい露天風呂と内湯でじっくり体を温めた。



一風呂浴びていい気分のまま市内に到着。




さて、実は昨日知ったことだが駅前では16時頃までイベントが行われているらしい。


第二路上ライブ候補地として上がっていた権堂アーケード入口脇に車を止める。


「うむ。これが少子高齢化というものか。」


お世辞にも賑わっているとは言えないその光景に尻込む二人。



結局車の中で少し練習をして夜の路上ライブの為に体力を温存することにした。


18:00 イベントが終わって片付いた駅前で2日目の路上ライブを開始!!


今日は他県からもファンの方が数人応援しに来てくれた!


アウェイでやるのも好きだけど、やっぱり応援してくれている人が目の前にいるのは心強さが違う。


一曲目から昨日より少し音量を上げて演奏を始める…!!


「お?」


昨日よりも反応がいい。


一人二人と立ち止まって聴いていく人々が目の前に弧を描いていく。


このじわじわと盛り上がっていく感覚が路上ライブの楽しいところだ。



最初はいつもドキドキ。


誰一人立ち止まってくれないんじゃないか。


そう思う日だってある。



でも今目の前にあるのは俺らの音楽を聴きに来てくれたファンの笑顔と


興味深そうに聴いてくれている初めましての人たち。



改めてまたこうやって路上ライブをできてる喜びをしみじみ噛みしめる。


さて、この日一つ懸念していることがあった。


ワラワラ企画」の物々交換だ。



今までは現地のファンからのリクエストがあっての遠征だったので

呼んでくれたファンの方と基本的には物々交換をしてきたのだが


今回の長野編は実は全て体当たりだった。


なので現地で初めて出会った人と交換をする必要があった。



MCでもワラワラ企画を説明して、立ち止まって聴いてくれている現地の人にあおってみる。

ただ、そんなに簡単に都合よく交換できる品を持ち合わせている人は見つからない。


そんな中、演奏をしてはMCであおるを続けていると

バンドをやっていると思われる男の子たちが反応を見せた!



「僕のドラムスティックでいいですか…??」


この際ドラムスティックだろうが、野菜スティックだろうが、丸の内サディスティックだろうが構わない!


いや、っていうか地元の若きバンドマンと物々交換できるなんて激アツいじゃないか!

地元長野の高校生バンド”WILLIAM TALE”ドラマーのMio君


そうして体当たりワラワラ企画は長野駅前通行人たちが見守る中、大盛況のうちに無事終えることができた。


改めてWILLIAM TALEの皆さんに感謝!

今度は一緒にライブしよう!

夜21時を過ぎ、人通りも少なくなってきたところで路上ライブを終えた!


改めて長野駅ありがとう!!



最後に通りのファミレスで全国路上ライブツアーの応援グッズ「手書きメッセージ入りポストカード」の購入者宛てにメッセージを書きながら二日間の路上ツアーに思いを馳せる。



「あぁそう言えばそば食ってなかったなぁ」



2度目の長野遠征に行く理由が早くも見つかった。





今回のブロガー:弟ともじろう

長野駅前路上ライブVol.1

都内から長野市へ向かう道中

ほらね〜ほらね〜

「3年後、マジで東京ドームで会いましょう!」

ほ〜ら〜ね〜〜〜〜

じゃかじゃ〜〜〜ん。

パチパチパチ

(5月6日夜の福井駅前路上ライブの一幕。その模様はこちらでご覧いただけます!)

3年後の2025年、遂に東京ドームのステージに立った時に、全国各地のファンのみんなと一緒に「ほらね、やってやったぞ!」と叫んでやろうと言う思いを込めて作った新曲「ほらね」。

今回の長野、三重、福井編を終え、既に全国路上ライブツアーのテーマソング的なものになり始めている。

言い出した頃は、半信半疑ではなかったものの、まだまだ東京ドームで演奏している自分たちの姿はボヤけていた。

だけど、GW中に更に上記の3県を周り、トータルで5県を周り終えた今、その夢は僕らだけの夢ではなく、日本各地で応援してくれているファンとの”夢”、そして”約束”として更に固い決心で支えられている。

まだまだ先は長いけど、進むべき道がしっかり見えているから頑張れそう。

迷うことなく、あとはその道を全力で駆け抜けるだけだ。


【旅程】

2022/5/2 長野駅前路上ライブ Vol.1 

2022/5/3 長野駅前路上ライブ Vol.2

長野駅前路上ライブVol.1

長野市まで都内からは「い」っと言う間だった。

あっと言う間とまでは言わないが、思いの外近く感じた。

全国路上ライブツアーを通して長距離運転に慣れてきたせいかもしれない。

いずれにせよ、案の定予定より一時間程遅れ、慌てて家を飛び出した割には早く目的地に到着した。

夕方4時頃だったと思う。

都内だと安い駐車場探し自体ストレスになるけど、駅前でも最大料金1000円前後は本当に助かる。

「天の神様の言うとおり!」っと言った具合に、いずれにせよ安いコインパーキングを一つピックアップして駐車。

さっそく駅前散策を開始。

長野駅善光寺口

「ちょうちん、デカっ!!」

まず目に飛び込んでくるのは長野市と書かれた大型ちょうちん。

「善光寺御開帳」と言う大きなイベントのデコレーションらしい。

ライブ中あれ頭に落ちてきたら痛そう。。。とか言う問題ではない。笑

広々とした駅前ロータリーには、観光客らしき人や、バスを待つ人の姿がちらほらと。

ライブのできそうな幾つかのスポットに目星をつけて、その足で8年振りの善光寺へ向かう。

こんな素敵な場所だったのか。

昔話は長くなるので割愛させて頂くが、あの時よりじっくりとその街並みや雰囲気、そしてそもそものツアー自体を楽しめている自分がいる。

さてと、あまりゆっくりもしていられない。

駅前に戻ってライブの準備だ!



機材のセットアップが終わって、演奏開始したのはなんだかんだ夜7時前。

黄昏の長野駅前にGoodMoonのサウンドが響き渡る。

遮るものがなく、四方八方ギターの音が飛んでゆく。

こんなにこの空間を独占していいのか?!と思ってしまうくらい。

騒音もなければ他に演奏をしているミュージシャンもいない。

本来は喜ぶべきことなのに、新宿での路上ライブに慣れているせいか、むしろこの環境にやや緊張気味の二人。

とにかく演奏してこの雰囲気に慣れていくしかない。

最初はちょっと小声気味で歌っていたが、徐々にヒートアップしていく。

すると、僕らの音に興味を持った人々が新鮮な距離感で足を止め始める。

遠くの方で腕を組んで壁に寄りかかっている人が、僕らの音楽を聞いてくれていたんだと、拍手をしてくれるまで気づかないこともある。

GW中のせいか、長野県民じゃない人々も沢山立ち止まってくれた。

このツアーに向けて仕上げた新曲「ほらね」と「夜行性の初期衝動」も長野で初披露。

今回のツアーを終始楽しめたのも、この二曲があったからと言っても過言では無い。

新しい曲は音楽活動を継続するモチベーションになる。

表現者である以上、常に今感じてるモノを表現していかなきゃいけないと思ってる。

そして新曲があるからこそ、これまでの楽曲もまた輝き始める。

夜9時頃、長野駅前での人生初路上ライブ終了。

独占していた駅前の空気を地元の方々へお返しする。

そこに明日から始まる三連休に胸を躍らせ、少々飲みすぎたおじさんが声を響かせる。

最初は少し固かったものの、立ち止まってくれる人々に勇気付けられ、いいライブができた。

みんな、ありがとう!

この感じで明日は出だしから更にかっ飛ばそう!

と、心に決める。

片付けた荷物を車に詰め込み、近場のラーメン屋で腹を満たし、その後長野駅から車で30分程のところにあるキャンプ場「Nagano forest village」へ向かう。

GW中、唯一空いていた宿、と言うか”小屋”がここだった。

キャンプ場の駐車場から僕らのステイする小屋まで真っ暗な山道を歩く。

マイナスとまではいかないが、気温は多分2~5度と言った感じ。

ど寒い。

いざ小屋についてビックリ。

四畳半くらいの木造の部屋は、ただの木造の四畳半くらいの部屋だった。

つまり小さな木造の部屋である以上も以下もないと言った感じ。

(この写真は翌朝撮影されたもの。夜は真っ暗で何も見えなかった。)

エアコン、ストーブ、トイレ、洗面所もじゅうたんも、なぁんにもありません!!

潔くて好き!!

っしゃーめっちゃ興奮してきた。(変なところでテンションが上がる性格。笑)

当初長野ツアーは2泊3日を予定していて、2日目は車中泊を考えていた。

なので運よく?布団一式は持っていた。

車まで山道を戻り、二人で布団を担いでまた山小屋へ。

「さてと、どうすっか?笑。」

途方に暮れる二人。笑

こんなことは今まで海外を旅してきていくらでもあった。

こわいものなど何もない。

ただ、寒くて仕方ない。

こう言う時兄弟ってのは助かる。

なんの恥じらいもなく

「今夜は二人で温め合って寝よう!」

と二人で一人分の布団に、イワシの”めざし”の様に縦一列に横たわる。

「これ絶対寝れないやつじゃん。。。」

明日はまず銭湯にでも行って、あったかい風呂に浸かろう。



さて、グローバルな音楽バカ兄弟の新たな旅は始まったばかり。

これからまたどんなドラマが生まれるのだろう。

次回のブログ「長野駅前路上ライブ Vol.2」も是非お楽しみに!



今回のブロガー : 兄きみたろう

蜂の子初体験


さてこの鹿児島ツアーも中盤に差し掛かった。

既に一週間以上ここに居るんじゃないかって錯覚するくらい濃厚な毎日だ。

兄Kimitaroはそれをエスプレッソコーヒーに例えたが

ツアー中盤の11、12日はまさにその濃ゆいエスプレッソにミルクと砂糖を加えたような2日間だった。


「*遠足前夜急性不眠症」による寝不足のツケが回ってきたのが11日。
(*Live at カフェRich / 鹿児島中央駅前路上ライブVol.2を参照)

昼過ぎまでダラダラ寝過ごした。


天気も九州にいるとは思えないくらいの寒さだ。

体もまだ少し疲れが残っているのでこの日は無理せず、せっかくなので温泉に浸かりに行くことにした。

写真は関平温泉HPより

向かったのは地元の人もオススメの関平温泉。

こちらは泉質がアトピーや敏感肌にも良いらしく、なるほどお湯から上がってもいつも程肌がカサカサしない。

多くのミネラル成分を豊富に含んでいて特にシリカという肌のバリア機能を高めるのに重要な役割を持つ成分を多く含んでいるらしい。

気になる方はぜひチェックしてみて→関平温泉HP



そして12日。

ついに早く起きた…!!
ツアー5日目にしてやっとお天とさんより早く起きることに成功した!

「5日目の正直」という言葉があればまさにそれだ。(ない)


そう今日は泣いても笑ってもここ鹿児島・横川で過ごす最後の日だ。

今日は路上に行く前に近辺で色々行きたい場所に行っておくことにした!


まずは霧島連山から昇る朝日を出迎えに、丸岡公園に向かった。

丸岡公園の丘の上に登って日の出時間を待っていると

グローバルな寝坊助兄弟に先を越されたお天道様が恥ずかしそうに顔を出す。

やっと一緒に撮れた🌅


朝日を拝んだ二人が次に向かったのは大浪池(おおなみのいけ)だ。

霧島山の火口に水が溜まってできた日本一高いところにある山頂火口湖

「君の名は。」に出てくる糸守湖を彷彿とさせる絶景だ。

水がド綺麗。寒さを忘れて思わず飛び込みたくなった


実はこの絶景が見れるまでには約40分の登山道を登ってくる必要がある。

久々の早起きで悲鳴をあげている体に更にムチを打つべくギターを担いで登山道を登った。


と言うのも湖をバックに演奏している動画を撮りたかったからだ。

ところがここは標高1412m、真冬の山の頂。


極寒である。


何度かチャレンジしたが指が動かない。

そして体が冷えて声も出ない。


ストレッチをして体を温めたり極限まで頑張ってみたが
無理なものはやはり無理だった。


~今日の教訓~

「無理なものは無理」

「こんにゃくは芋からできている」



さて、絶景礼拝と極寒苦行を終えた二人は下界へ戻り今回のツアー最後の路上ライブをしに再び鹿児島中央駅へ向かった。


平日ということもあり人通りも少なかったが

それでも足を止めて聴いてくれる人がいることに改めて勇気をもらった!

最後に連日立ち止まって聴いてくれていた地元のファンの方に
明日鹿屋に行く道中で食べてくださいとアップルパイをいただいた!

こんなもん無条件で美味い。


本当にみんなありがとう!

短い間だったけど鹿児島中央駅はもう俺らのホームだ。

また必ず戻ってくるぜ!

東急ハンズがスポンサーから降板、GoodMoon不祥事か。


さて、この日の夜は横川でお世話になった人たちを呼んで「*あがり」を行うことにした。
(*鹿児島弁[横川弁?]で打ち上げのこと)

横川にいる間本当に沢山の人の温かさを感じた。


いつも俺らのことを気にかけてくれて

毎日何かしらをもらった(主に食べ物と焼酎。笑)


そんなみんなの優しさに少しでもお返しがしたい

いや、もう少し触れていたいと思った。


平日の夜だったので来れないって人もいたが

いざ蓋をあけてみるとみんな集まっていた笑


「行く行くー」と言いつつ何かしらの理由をつけて結局来ない人の多い東京とは真逆だ

自分も無意識にそんな人間になっていたりするから気をつけなきゃな。


そして食卓には最後の夜を盛り上げるのにふさわしいボスが鎮座していた


蜂の子だ笑(以下虫苦手な人は注意⚠️)


見てくれ、このつぶらな瞳を。

こんな綺麗な瞳で見つめられたら食べられないよ💦(ただの言い訳)


心を鬼にして(勇気を振り絞って)

「パクッ」

「。。。ふむふむ」

「いや、普通にいける!笑」


見た目こそアレだけど味はコクがあってなかなか美味だ

そして蜂の子は栄養価も高く、さらには二日酔いにもめちゃくちゃ効くらしい

これからはツアーのお供に持っていくか笑


そんなこんなで横川最後の夜も笑顔に包まれ過ぎていった。

名残を惜しみつつ、みんなにお別れ。


「テレビで見れるのを楽しみに待ってるよー!!!!」

「東京ドーム必ず見にいくからねー!!!!」


疑いもなく放たれるみんなのそんな言葉に改めて勇気をもらう。

でもその前にもまた必ず会いに来ます!


にしても今日もなんだかんだ結局濃い1日だった。

この濃厚さ、何かに似ていると思えば


そう、さっき食べた蜂の子だ。

濃厚なKISS

【今回のブロガー:弟Tomojiro】

Live at カフェRich / 鹿児島中央駅前路上ライブVol.2


今日も、なんともエスプレッソな1日だった。

鹿児島中央駅前での路上ライブを終え、街灯のない不慣れな夜の山道を中古のHONDAステップワゴンがちんたら走る。

ツアー中は、一日一日が実に”濃い”。

濃過ぎて胃に穴が空きそうなくらい充実している。

弟はそれを鹿児島の焼酎に例えたが、俺はコーヒーに例えてみる。

と言うのも今日は郡山町にある「Rich」と言うカフェでライブだったのだ。

普段はJazzが流れているであろう雪山のロッジ風なお洒落な空間は、ロックと笑い声に埋め尽くされ、本当に贅沢な時間を過ごすことができた。

カフェでのライブ後は鹿児島中央駅へ移動して路上ライブ。

こちらも昨日に引き続き大盛り上がり。

濃いなぁ、実に。

この濃さだとまたブログ長くなってしまいそうだからミルクと砂糖でちょっと薄めるべきか?

はたまたストレートに”ブラック”で綴ってゆくべきか。



1月10日(月・祝)、ツアー5日目。

この日の朝はなかなか布団から出れず、結局昼前までゴロゴロ。

ツアー初日のフェリーでの雑魚寝以来、眠れない夜が続いているのだ。

Sleepless nights。

でも、これはいわゆる「遠足前夜急性不眠症」と言うやつ。

脳が常に興奮状態になってしまっているのだ。

しばらくして、しょっこらよっと布団から立ち上がり、やっと一日を始める。

呆れたお天道様が、「まったくしょうがないねぇ」と言った感じで障子に開いた穴から陽の光を俺に少しおすそ分け。

今日もいい天気だ。

まずは霧島の天然温泉水「関平鉱泉」をコップ一杯胃袋に流し込む。

ゴクゴクゴク。

くぅぅう、うまい!

生ビールの最初の一口と同じリアクション。

なんなら泡ひげができた気分。

部屋の時計をチラッ。

オーマイゴッド、言ってもそんな時間ないじゃん!?(いつものパターン)

空想の泡ひげとガチの髭を整えて、歯を磨いたならレッツラゴー!

ぶぅ〜ん。(おならじゃなくて車の音)


俺らのステイしている横川から南西へ車を走らせ約45分、県道40号線沿いにカフェRichはある。

今日のイベントを共同企画してくれたのは、かれこれ7、8年ほど前に僕らの音楽に出会い、それ以来ずっと応援してくれている方。

今回僕らの全国路上ライブツアーのことを知り、連絡をくれたのだ。

現在鹿児島市内の大学に通っていて、彼女の所属している軽音サークルの方々の協力もあり本日のライブが実現した。

午後1時過ぎ、Richに到着。

雪山のロッジ風なカフェの中では、集まってくれた学生さんたちが既に自前のドラムキットを組み立て始めていた。

事前のやり取りで、一緒に演奏出来たらいいね!みたいな事を話していたのだ。

こんにちは!

いつも通り挨拶と自己紹介をして、俺らも早速セットアップ開始。

※PAはいないので、路上ライブ同様、マイクやギターアンプのボリュームなど一通り自分たちでサウンドチェックを行う。

(※ライブで音響全般の調整や管理を行う人のこと。)

ウッディーな空間が自然なリバーブを生み出し、寝ぼけたCの音ですら心地よくこだまする。

ふとカフェの入り口に目をやると、見覚えぼのある姿が。

その方も僕らをずっと応援してくれている方で、今日は他県から遥々遠征をしてライブを見にきてくれたのだ。

俺ら、愛されてるなぁ。笑

嬉しくて益々気合が入る。

準備を終え、車の中でささっと衣装に着替える。

さーてと、今日も楽しませてもらいますぜ!

【本日のセットリスト】

1 Snake bite / Silent siren

2 Unicorn

3 ツバメ返し

4 Can’t stop(レッチリのカバー)

5 Cube

6 Razor gazer w/ 軽音サークルメンバー

7 Nonkey Kong in the zoo

8 Too dark to live

9 Killing time w/ 軽音サークルメンバー

10 Once in a while

11 ペロレラレボリューション w/軽音サークルメンバー

アンコール

Nonkey Kong in the zoo w/軽音サークルメンバー


カフェと言うこともあり、オーディエンスとの距離も近いので、時折MCを挟んでみんなと交流しつつも、5曲目の「Cube」までほぼノンストップでテンポ良く演奏していく。

6曲目「Razor Gazer」でドラム、カホン、ギターに軽音サークルの学生さんたちを迎えて演奏。

俺はギターの代わりにキーボードを担当。

入りのタイミングだけ軽く合わせ、あとはぶっつけ本番。

究極の無茶振り。笑

にも関わらずみんなバッチリ合わせてくれる。

さすが軽音サークル!

2番の間奏明けで、更なる無茶振り。

ギター→ドラム→カホン

と言う順番でソロ回しを促す。

でもみんな物怖じせずにクールにソロを決めてゆく。

一周したところで歌に戻り、最後のサビを歌い上げてフィナーレ。

思わず勇敢な学生さんたちに俺らが拍手!

パチパチ×100

ちなみに彼らにやらすだけやらしておいて、自分たちはソロをとらないと言う悪いお兄さん達。笑


8曲目「Too dark to live」。

メジャー時代にリリースした楽曲で、2018年にアイルランドでソロ活動をしている時にも現地のパブでよく歌った曲。

ちなみに最初の「Silent siren」とこの曲、そして10曲目の「Once in a while」は今回のイベントを企画してくれたファンの方のリクエスト!


9曲目の「Killing Time」も先程の打楽器隊にカホンとコンガで参加してもらう。

こちらもぶっつけ本番。

想像以上にそれらの打楽器とアコースティックギターの交ざり合った音が心地よく、まるで春風が心を吹いたかの様。

なんだかんだ後半はほぼ一曲おきに学生さんを交えて演奏。

オーディエンスのみんなも手拍子やダンスで参加してくれて、終始楽しい雰囲気のライブとなった。

フェイスシールド越しに見えるついさっきまで初めましてだった顔も今は友の顔。

ギターのワンストロークが僕らを繋げてくれる。

不思議だなぁ。

このツアーをしていなかったらきっと出会っていなかったんだろうな。

改めてこのツアーの意義を感じると共に、こんな素敵な出会いを与えてれるファンの方々に感謝である。

ちなみにこのカフェは、先程カホンを叩いてくれた学生さんのご家族が経営していて、ライブ後には美味しいコーヒーとケーキを出してくれた。

何も知らずパクパクとケーキを食べていると、誰かが「実は今日はカホン君(仮名)の誕生日ですよ!」と教えてくれた。

お祝いもしないで人のバースデーケーキをむさぼる悪いお兄さんたち。笑

慌ててケーキをコーヒーで流し込み、ギターを手に取り”ハッピーバースデー”を歌う。

カホン君、お誕生日おめでとう!!


その後、彼のリクエスト「Nonkey Kong in the zoo」をアンコールとして演奏することに。

彼はこの曲が好きで事前に僕らのYouTubeチャンネル「GoodMoon Sessions」を見てドラムを練習してくれていたのだ。

ドラム、カホン、コンガを交えた5人体制でのノンコン、まるで自分がチンパンジーになってジャングルを駆け抜けているかの様な疾走感だった!

もっとみんなと一緒に演奏したかったが、我らは日が暮れる前に路上ライブへ行かねばならぬ。

最後に全員で記念写真を撮って帰り支度を始める。


去り際、カホン君の小学生の従兄弟が

「僕、GoodMoonの追っかけになろうかな。」

と一言。

「追っかけになったよ!」

じゃなくて

「なろうかな。」ってところがめちゃくちゃチャーミング。笑

余談だが、彼は県内のプログラミング大会で2位らしく、最初に会話をした時から頭の回転がめちゃくちゃ速い子だなぁ、と感心していた。

そしてライブ中も僕らのMCに面白おかしく返答してくれたり、Tomojiroがふざけて、「これから道路交通法違反しに行きます!」と言ったのに対し、「道路交通法違反がんばって来てください!」と返してきたりと、その天才ぶりを発揮していた。笑


名残惜しくもみんなに別れを告げ、悪いお兄さんたちは道路交通法違反をしに鹿児島中央駅へ出発。




ぶぅ〜ん。




今日の朝、渋々俺に陽の光をおすそ分けしてくれたお天道様も、路上ライブの準備が終わる頃にはいなくなってしまった。

「まったくしょうがないな〜。」


なんだかんだ、演奏を始めたのは6時頃。

明日は平日ということもあり人通りは少なめ。

ただ、先程のRichでのライブでばっちり元気をチャージできたので、今日もうまくいきそうな気がしてる。

まずは一曲目「Contrast」を演奏してみる。

すると思ってた以上の人々が足を止めてくれる。

続いて「Unicorn」。

これがオーディエンスの中にいた数人の新成人たちにビンゴだったらしく、彼らはその後消えてはまた現れを何度か繰り返し、最終的に群れをなして戻って来ることとなる。笑


路上ライブでKeyとなるのは、どれだけ自分たちが演奏を楽しめるか。

人を止める為に演奏する時ほど、人が止まらない時はない。

この日はなんだか楽しくて、人通りが少ない割には足を止めてくれる人が多く、時間はあっという間に過ぎていった。

しばらくすると先程の新成人が群れをなして戻って来た。笑

そして昨日の路上ライブ同様、俺らの目の前でダンス大会が始まる。

若さ溢れる新成人たちの舞。

いい、すごくいい。

老若男女問わず人々が自由に自分たちを表現するこの鹿児島の県民性、大好き。

結局最後は駅前の警備員に止められてしまったものの、集まってくれたオーディエンスのおかげで本当に楽しい路上ライブをすることができた。

みんな、本当にありがとう!!


ライブ後、地元の人が教えてくれたオススメの焼き鳥屋で、しこたま焼かれた鳥を買って帰路に立つ。

ぶぅ〜ん。

今日も、なんともエスプレッソな1日だった。

鹿児島中央駅前での路上ライブを終え、街灯のない不慣れな夜の山道を中古のHONDAステップワゴンがちんたら走る。

ただ、エスプレッソの様に濃い1日ではあったものの、そのカフェインは「遠足前夜急性不眠症」を患っている俺には足らず、重いまぶたをこじ開けるのに必死だ。

明日くらいはボケェ〜っと、何もせずにアメリカンコーヒーな一日でも過ごそうかしら。

【今回のブロガー:兄Kimitaro】

鹿児島中央駅前初路上ライブ

「明日は早く起きて横川の街を散歩するぞ!」

なぜ人は出来ないと分かってることを何度も口にするのだろう

目が覚めて時計を見るともう10時過ぎ。。。陽はとうに登っている

もはや驚きはない。

それよりも驚きなのは二日酔いがないことだ。

二日酔いがないどころかむしろ体もすこぶる調子が良い気がする!


昨日の夜は結構飲んだ。

今回の大隅横川駅でのライブの開催の為、色々動いてくれた地元の人たちと共にイベントの成功を祝い美味しい焼酎を飲み交わした。

こっちに来るまで焼酎をそんなに飲むことはなかったが

やはり本場で飲む焼酎はうまい。

そして鹿児島男児、よく飲む。(男児というかおじ様たち笑)

こっちも負けまいとグラスを飲み干すと待ってましたとばかりに次の焼酎が注がれる。

そして何よりみんな愉快だ。

よく笑う。

お酒飲んでるから楽しい、以上の楽しさがある。

子どもの頃、クラスの一番の仲良したちと遊んでる時みたいな

何をするから楽しい、じゃなくて一緒にいるから楽しい

みたいな感覚。

初めて来た場所なのに旧友に会ったかのように懐かしく、温かな感覚を確かに感じた。



そんな訳で早くは起きれなかったが

清々しい気分で目が覚めた。

さて、今日は鹿児島で初となる路上ライブをしに行く日だ!

支度を終え、いざ出発。

向かうは横川から下道で1時間ちょい離れた所にある鹿児島中央駅だ。

鹿児島に来て気づいたことは結構山道が多いことだ。

海のイメージが強かったのでこれは意外だった。

そして霧島の山道を抜けるとついに海が見えた

「あーっ、桜島!!!!」

東名高速で富士山が顔を出した時と同じようなテンションで写真を撮る。

眺めのいい海沿いの道を通って市街地に入る。

路面電車の走る新旧入り混じった雰囲気のある街並みだ。

「普通に街歩きしたいな~」なんて思っていながら外を眺めていると観覧車を背中に携えた大きな駅が見えてきた!

これが鹿児島中央駅か!

時刻は14:00過ぎ。

スポットを決めて路上ライブの準備!

東急ハンズのロゴの指が完全に俺らを指してる

前回のスポンサー「成城石井」に続き今回はどうやら東急ハンズが鹿児島ツアーのスポンサーになってくれる見たいだ笑

俺らの音楽は鹿児島中央駅前でどのように響くのか

いざ演奏を始める。

すると最初に立ち止まって聴いてくれたのはダンスをやっている女の子とそのお父さんだった。

どうやら今日は駅前の広場でダンス大会が行われているらしい。

そして演奏を続けているとおじさんが一人踊り出した。

するとまた別のおじさんも踊り出す

周りの観衆の目など気にせずノリノリで独自のダンスを繰り広げるおじさんズ

演奏しながらむしろこっちが呆気にとられる。

鹿児島に来てから感じていたのだが

こっちのおじさんたちめっちゃ元気じゃね?

聞くところによると一人はこの辺では有名なダンスおじさんらしい。

おじさんと言ってしまったが見た目はシュッとした確かにダンスをやってそうなおじ様だ。

そんな感じで路上ダンスパーティを交えつつ徐々に立ち止まって聴いてくれる人も増えてきた。

途中一度休憩を挟んで後半戦へ。

夕方になると駅前広場でのダンスイベントも終わり、イベント参加者たちが流れてきた。

この日の路上ライブは終始ダンスとの共演だったと言っても過言ではない。

中でも印象的だったのがなんとその日行われていたダンスイベントの優勝者、そしてちびっ子姉弟ダンサーたちとコラボしたことだった。

ちゃんと動きが既にダンサーなのだ

恐らくまだ靴紐の結び方もやっと覚えられたか覚えられないかくらいの子どもが

キレキレの大人ダンサーと交じってフリースタイルダンスを繰り広げていく

やっぱりこれくらいの子どものマネる能力は最強だよな

と思いながらこっそり新曲のリフでタローとダンスフロアと化した駅前を盛り上げる。

路上ライブをやってると何だか予想もしてなかったことが色々あるな~

夜8時になり、人通りも少なくなってきたところでこの日の路上ライブを終えた。

なんだかんだ昼下がりから始めて気づけば結構長い間やっていた。

CDも沢山の人が買ってくれたし色んな出会いがあったし心は満足だ。

だがしかし腹が減った。

路上ライブを終えると次に考えることはまず何を食うかだ。

そりゃもう決まってる

ラーメンでしょ!

地元の人々からのオススメを元に南香ラーメンに決めた!

写真を見てるだけでまたお腹空いてきた〜

「うんまっ!!!!」

軟骨付きのお肉が贅沢に使用された、ボリューミー且つしつこさの無い至福の一杯だった。

腹一杯食べてあとは風呂入って寝るだけ

空き家のシャワーが使えないので帰り道に温泉に寄ってひと風呂浴びることにした。

ここで風呂入るだけで終わらないのが今回のツアーのすごいところだ。

最高に気持ちいい気分で温泉から上がって脱衣所で着替えていると

隣で着替えていた少年が

「そのズボンかっこいいっすね、どこで買ったんすか?」

と話しかけてきた。

普段、半裸の状態で他人に話しかけられることはないので一瞬たじろぎつつ

東京で買ったと言う話のついでにコレコレこう言う経緯でいま鹿児島でツアーしていると話すと

ビックリした表情を浮かべながらも興味を持ってくれて

その場でインスタをフォロー、メッセージまでしてくれた!

彼はスケボーをしているらしい!頑張ってくれ!!


それにしても最後の最後までイベントフルな1日だった!

最後の一滴まで濃いんだけど翌日気分はスッキリ

まさに鹿児島の焼酎のようだ(←無理やり)

こちらが鹿児島の漢の飲み物、黒伊佐錦。

【今回のブロガー:弟Tomojiro】

大隅横川駅前コンサート

2022年の幕開けと共に始まったGoodMoon全国路上ライブツアー2/47県目、鹿児島編。

1月6日〜15日までの10日間に及ぶツアーの記憶を皆さんにお届けしていこうと思います!

GoodMoon全国路上ライブツアー、鹿児島編

「先生あのね、先しゅうぼくは弟といっしょに、はじめてかごしまにライブをしに行きました。とってもたのしかったです。」



The END。



さすがにこれだとブーイングが起こる。

でも小学1年生が書きそうな日記は、至って簡潔で的を射ている。

それでいてちゃんと5W1Hで構成されている。

スバラシい。

なのに大人になった僕らはわざわざそれを細かく分解して、妙に凝った表現を試みる。
“大人ぶって〜生きてくんだぁ〜” ( Nonkey Kong In The Zoo by GoodMoon )

この「とってもたのしかったです。」に全てが要約されていると言っても過言ではないけど、34歳だしもうちょっと頑張ってみようよ。

前回の山梨ツアー同様、この旅の感動を読者の方々にもちゃんと届けたいし。


鹿児島と聞くとみんな何を思い浮かべるんだろう。

自分の場合最初にパッと思い浮かべたのがパノラマな自然だった。

実際僕らが最初にステイした横川と言う町には、360度どこを見渡しても本当に美しい自然が広がっていた。

丸岡公園から望む霧島連山。

街灯のない真っ暗闇で見る満天の星。

神秘的な火口湖、大浪の池、

エトセトラ。


それらの景色は本当にダイナミックで感動的だった。

ただ、今回の旅のテーマはそんな瞳が表面的に捉えたものだけではない気がしてる。

目には見えなかったけど、そこに在って、ツアー中幾度となくこの心を揺さぶった”モノ”は一体なんだったんだろう。

それこそがこの鹿児島ツアーのテーマになりそうだ。



2022年1月8日、土曜日。

鹿児島県霧島市にある大隈横川と言う県内最古の駅でのライブ当日。

100年以上の歴史を持つこの無人駅には、レトロな黒い車体の特急「はやとの風」が走る。

木造の駅舎は、アップライトピアノがあったりと、一見お洒落なカフェの様でもある。

駅前は広々としていて、改札を出た右側には遊歩道の通る小さな公園もある。

昨日、初めてここを訪れた時に地元の方がこう教えてくれた。

「ここでは毎年平和コンサートが開かれるんだよ。」

「え?」

実はこの駅の柱には第二次世界大戦中に機銃掃射で撃ち抜かれた痕跡が今も生々しく残っているのだ。

光と影。

激動の時代をたくましく生き抜いてきたこの駅は、横川の人々の誇りとなり、そしてきっと彼らの心を一つに繋ぐ存在なんだろう、と感じた。



午前10時半、会場入り。

宿泊している空き家からは車でたった30秒の距離。

(↓ちなみにこれがそのHotel A・Kiya)

駅前で出迎えてくれた手作りの大きな門松が、俺の脳内で今年二度目の除夜の鐘を鳴らす。

ゴ〜〜〜ン。

「明けましておめでとう!」

そうだった、そうだった、新年だった;ドタバタでそんなことすっかり忘れてたよ;


小雨の降る中、すでにキッチンカーが数台並び、なんだかフェスの様。

機材を車から下ろし、早速準備開始。

テキパキ。

ちなみにこの駅前コンサートは、既存のイベントに参加すると言うものではなく、ゼロから僕たちGoodMoonの為に企画して頂いたものなのだ。

今回鹿児島ツアーを全力でサポートしてくれた横川出身のファンの方が、僕らに大隅横川駅でのライブを提案してくれて、その方のご親族や役所の方々、そして横川の人々の熱き協力の下、今回のライブが実現したのだ。

まさに夢の様な話である。

どこぞの誰かもわからない僕らを、歓迎してくれる横川の人々の寛大さ。

本当に贅沢なことだし、感謝してもしきれない。

ならば最高の演奏をみんなに届けよう。

今日は老若男女問わず、幅広い層のオーディエンスが来てくれるとのことなので、なるべくバラエティーに富んだセットリスト作りを意識した。


駅前にはちらほらと人々が集まりだす。

薄く広がっていた雲の切れ間からは、青空が恥ずかしそうに顔を覗かせる。


準備完了。

さてと、横川でいっちょやらかすか!

【第一部 (11:45 – 12:30)】

1 Unicorn
2 Can’t stop
3 Cube
4 Once in a while
5 Nonkey kong in the zoo
6 Nono
7 Snake bite / Silent siren


午前11時45分、遂にライブスタート!!

「どうもこんばんは、GoodMoonです!!」


早速間違える。


”こんにちは”でもちょっとまだ早い気がするけど、確実に言えることは”こんばんは”ではない。

まずはロックなギターと二人のハーモニーのバランスの良い出だしの3曲で、会場に漂う緊張感をほぐしていく。

肺に流れ込む空気がいちいちうまい。


そして4曲目の「Once in a while」、通称「タラリラ」でグイッとオーディエンスとの距離を縮める。

このご時世みんなで大合唱できないのが悔しいが、その分みんな懸命に体を使って「楽しんでるよ〜」と表現してくれる。

サビのタラリラ〜の部分でオーディエンスのみんなが楽しそうに大きく腕を横に振る。

右、左、右、左。

朝、駅前、足並みを揃えて大きく腕を振る人々。

ロケーションと相まってなぜかそれが”ラジオ体操”に見えてくる。

みんな一生懸命盛り上げてくれているのに、なんと言うことを!笑

演奏後はそんな感じの冗談を交えたゆる〜いトークで笑いを誘う。


最後は「Snake bite / Silent siren」でバシッときめて第一部を終える。

まずは横川ピーポーと仲良くなることに成功したぞ!

次のセットまでの間、キッチンカーの美味しい薬膳スパイスカレー&リゾットとタコスを頂く。

うまい、うまい、いちいちうまい。

【第二部 (13:30 – 14:15)】

1 ツバメ返し
2 Once in a while
3 ここにないもの
4 大人の運動会
5 All in your head
6 Killing time
7 ペロレラレボリューション


第二部は久々にセットリストに返り咲いた「ツバメ返し」で幕を開ける。

この曲は、2012年の欧州遠征中に出来た曲で今年でちょうど10歳を迎える。

Happy Birth Day Bro!

後半に向けどんどん加速していくタイプの曲で、若かりし頃はこの曲のおかげで何度ライブ中に流血したことだろうか。笑

「筋トレするならツバメ返しを弾け!」と言うことわざがあるくらい、この曲は体全身で弾く、いわば体育会系楽曲なのである。

ただ今回は血を流すことなく無傷で演奏し終えることができた。笑


4曲目の「大人の運動会」もわりと流血系楽曲(笑)なのだが、この曲の醍醐味はその手拍子にある。

と言うのも、捻くれ者の兄弟はこの曲の制作時、意地でも普通の手拍子をさせたくないと言う理由でヘンテコなリズムの手拍子を開発したのだ。

既に習得してくれているファンも多いけど、初めましての方にはやはりややこしい。

時々、曲に入る前にみんなで手拍子の練習をするのだが、そこで

「ストップ、ストップ、グダグダやないかいっ!」

的なツッコミを入れて笑いを取るのが楽しみの一つ。(性格わるぅー!笑)

今日もいつも通りそうなるだろうと思っていた・・・

が、

うんたた・・った・・・た

えぇっっっつ?!

なぜか、何故だかわからないが9割方初めましてのオーディエンスからほぼパーフェクトな手拍子が返ってくる。

え、マジでなんで?

アタフタ。

本来喜ぶべきことなのに、動揺したのち、むしろ悔しさが込み上げてくる。笑

ならばと、負けず嫌いの俺らはオーディエンスに挑戦上を叩きつける。

Tomojiroにキックで4拍子を刻んでもらいながら、俺が即興でややこしいリズムの手拍子をする。

「これできますか?」

パンパパンパンパパンパンンパッ

(オーディエンス)

パンパパンパンパパンパンンパッ


「こ、これはどうですか?」

パパンパンパンパンパパパパパパパパパパンンパッ

(オーディエンス)

パパンパンパンパンパパパパパパパパパパンンパッ

「・・・ちょっとまって、えっと、えっと、これはどうですか?」

ンパッパッパパパンパンパパンパパン

(オーディエンス)

ンパッパッパパパンパンパパンパパン

・・・参りました。

GoodMoon完敗。笑

裏でリズムを取ったり、16分休符もふんだんに入れたのに。。。

どうやら横川、もしくは鹿児島の人々はリズム感がめちゃくちゃいいらしい!!

I don’t know why!!

ドラマーを探すなら是非鹿児島にケ!(さりげなく鹿児島弁)

何はともあれこの手拍子バトルでまた一歩オーディエンスのみんなと仲良くなれた。


第二部も後半に差し掛かった頃、ふと自分の顔の左半分がほてっていることに気づく。

日差しが暑い。

朝方はむしろ横川の方が寒く感じられるけど、お昼を過ぎるとやはり東京より幾分暑い。

小春日和と言えなくもない。

ガッツリと直射日光に焼かれてく左半分。

最後にペロレラ・レボリューションを演奏して第二部終了!

ライブ後、物販にはCDや缶バッチを求めて列ができる。

数年前から僕らのファンで今日は遠征して見に来てくれたと言う方もいたり、ハッピーボルテージが気温と共にどんどん上昇していく。

第三部 (14:45 – 15:30)

1 Snake bite / Silent siren
2 ツバメ返し
3 こわ風
4 Last tear of a dictator 
5 太陽の血
6 Nono
7 記憶
8 乾杯
9 Once in a while

アンコール

10 Push the limits


第三部目ともなればだいぶ緊張感もほぐれ、いい感じに会場全体に一体感が生まれている。

泣いても笑ってもこれが大隅横川駅での最後のセット、カッコよくバシッと決めよう。

1、2曲とテンポ感よくタイトな演奏で攻めまくり、3曲目でガラッと雰囲気を変えてスムーズに「強風」。

そして4曲目で「Last tear of a dictator」。

遠征前、自然に囲まれた大隅横川駅をイメージした時に、リバーブのかかったこの曲がすごく似合いそうだね!と言う話になりセットリストに加えられた。

思った通りのどかな景色とマッチして、アルペジオが心地よく澄んだ空気に溶けてゆく。


5、6曲目は自分たちのこれまでの長きに渡る「音楽の旅」をテーマに作った楽曲。

どこまでも、この旅は続いてゆくよ〜 / 宝箱 掘り起こすより埋めるのさ 見つけてきた思い出詰めて〜」(Nono by GoodMoon)

まだ全国路上ライブツアーは始まったばかりだけど、いく先々で数え切れないほど沢山の素敵な出会いや感動を見つける。

この旅は誰かの埋めた宝箱を探しに行くものではなく、大きな空き箱に自分たちが各地で見つけた宝を詰め込んでいく、そんな旅なんだなとつくづく感じた。


8曲目、「乾杯」。

事前情報によると、長渕剛、通称”つよっさん”は鹿児島出身の方らしく、現地には根強いつよっさんファンが沢山いるとのことだったので、ちょうど成人式も近いのでカバーすることに。

下手に演奏したら暴動が起きかねない。笑

ばっちりリハーサルでハモリを合わせておいた二人。

ただ熱狂したつよっさんファンにマイクをハイジャックされる可能性もある、そう覚悟して歌ったが、終始みんなキラキラした笑顔で穏やかに僕らの演奏を見守ってくれた。

チェア〜ズ!
(このチェア〜ズに関してはまた次回何のことだか詳しく説明します。笑)

最後に三部連続で演奏した「タラリラ」でフィナーレを迎える。

先ほどのラジオ体操第一は、さらに激しさを増し、ここではラジオ体操第二に進化していた。

みんなで飛び跳ねたり、手拍子したり、フリースタイルでGo Go GO!

そして最後に定番のジャンプでジャーンジャカジャーンッ!

「どうもありがとう、GoodMoonでした!!」

パチパチパチ

無事に三部の演奏を終える。

よし、これで今夜も美味しく黒伊佐錦のお湯割を飲めるぞ!笑

と思いきや

アンコール アンコール


てっきりアンコールはないと思っていたので、慌ててギターのチューニングを戻しながら、急な思いつきで弟にミスチルの桜井さんの物真似をする様に促す。

桜井さん本人から電話がかかってきた的な、よく訳の分からないチープな演出を加える。

ミスチルの「Hero」を桜井エフェクターを噛ませて歌い始める弟。

そっくりやん!笑

会場からは歓声が上がる。

多分今回のライブでここが1番盛り上がったのではないだろうか。笑

その後桜井さんは、特急はやとの風に乗り去っていき、俺らは最後に「Push the limits」を演奏し三部に渡るロングセットを締めくくる。

このライブを一緒になって盛り上げてくれた皆さん、そしてイベントを実現する為に協力してくれた皆さん、本当にありがとう!!

左半分黒くなった俺の顔に吹くひんやりとした風。

気付けばもう夕暮れの時間。

お茶を販売していたキッチンカーの方が、最後にお汁粉をみんなに配ってくれた。

「え、いいんですか?」

心がじ〜んと温まる。


なんとなく、ここまでブログを書いて”目には見えなかったけどそこに在ったモノ”の正体に気づき始める。

その答え合わせをする前に、もう一つ話し忘れたリトルストーリーが。

この日、ライブの準備中にTomojiroがネジの壊れた持参のマイクスタンドをガムテープでなんとか固定しようと奮闘していると、地元の音楽をやられている方がマイクスタンドをさっと差し出してくれた。

困っている姿を見て彼はわざわざそれを家から持ってきてくれたらしい。

そしてライブ後に

「あのマイクスタンドは貰ってください、武道館かどこかで演奏する時にでも使ってもらえれば幸いです。」

との連絡を頂いた。

・・・。

いや、必ず東京ドームのステージのど真ん中で使わせて頂きます!!


もう答え合わせする必要もないかもしれないけど、この旅の間、目には見えなかったけど、ずっとそこに在って、この心を揺さぶり続けていたモノ。

わかった気がする。

それはいつか昭和の映画で見た様な、素朴で飾り気のない、他人を気遣う人間本来の優しさ。

そんな優しさがこの町には溢れていた。

僕らが育った奈良の小さな町にもそれが在った。

本当は横川の満天の星の様にそこら中に在るのかもしれない。

きっと街灯がそれを見にくくしてしまっているだけだろう。

そう思いたい。

こんな時代だからこそ、僕らはきっとそんな優しさを求めている。

え、真冬になんで川遊び?笑

さぁ、まだまだ続く全国路上ライブツアー2/47県目、鹿児島編。

次回は「鹿児島中央駅前初路上ライブ」について弟がお伝えします!



ところで、こんな長々と色々書いたけど、結局のところライブした感想は?


そうだなぁ。。。


「とってもたのしかったです!」笑。




【今回のブロガー:兄Kimitaro】