近鉄四日市駅前路上ライブ Vol.2 & 福井駅前路上ライブ



先に言っておく

今日は忙しい。


朝10:15~福井のたんなん夢レディオに電話出演

お昼に近鉄四日市駅前で路上ライブをやったらそのまま福井に向かい

夜はJR福井駅前で路上ライブだ!


幸い今日はよく眠れた。

というか長野の小屋事件以来、正直だいたいどこでも寝れる自信がついた笑


朝食は僕らの泊まった「むぎのお宿」にあるMuGicafeにて
もち小麦で作ったワッフルをいただいた。


「もち麦」「米粉」とかではなく「もち小麦」だ。


モチモチな食感を楽しみつつも
よく噛んでいると小麦のほのかな香りも味わえてとっても美味しかった。


せっかくなのでお土産にもち小麦のパンケーキミックスやパスタをゲット。


そう、路上ツアーはなんだかんだお土産ショッピングなどしてる暇がないので

こういう時に買っておく。



桑名市から四日市市に戻り、郵便局にて手書きメッセージ入りポストカード用の絵葉書を購入。

そのまま郵便局の駐車場でラジオに電話出演。

電話出演ってなんだか面白い。


聴いている人もまさか僕らが三重県の郵便局の駐車場の車の中で話しているとも思わないだろう笑

次回はぜひスタジオにお邪魔させてください!



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午前12時前、近鉄四日市駅前についた。

昨日と同じくふれあいモール前の通りで準備。

準備中に昨日も見にきてくれたファンの方達がまた集まってくれた!


この日はまず初めに今回四日市に僕らを呼んでくれたファンの方とワラワラ企画の物々交換を行なった!

交換の品はなんと…


僕らのメジャー時代にリリースしたペロレラ・レボリューションのサイン入りポスターと

僕らのデッサンが描かれたサイン入り色紙だ!!!!


思わぬところでレボリューションと再会!!

(タローのサインは一体何回変わってるんだ?)



ワラワラ企画も無事終え、路上ライブ開始!!


四日市に来て思ったことだけど

結構若者が多い


しかもちょっとやんちゃそうな笑


日本の若い子たちは大人のルールに縛られて抑圧されているイメージが強いけど

若者が若者らしくしてるのをみると何だか少し微笑ましくなる(おっさんか、俺は笑)


そんな感じで高校生くらいの子たちも結構立ち止まって聴いてくれた。


14:00頃にライブを切り上げ、二日間見にきてくれたファン、そして新しくファンになってくれた方々と少しお話をして2日目の路上ライブも無事終了

また必ず戻ってくる約束をしてさよならした。


そして二人で荷物を片付けていると、さっきから聴いてくれていた高校生の男の子が話したそうにこちらをチラチラ見ている。


そう、演奏してる側ってもう演奏始めた瞬間に


「人前にいる恥ずかしさ」


みたいのは捨て切ってるから気づかなかったりするんだけど


見てる方って結構近づいたり話しかけに行くの緊張するのよね。


たまに見る側に立つと気づく。


そんな感じで躊躇していた高校生にこちらから話しかけてみる。


「ありがとう、ずっと聴いててくれたよね?」


話してみると友達がバンドをやっていて音楽が聞くのが好きらしい。



お金を持ち合わせていないらしくCDショップで僕らのCDが買えるか聴いてきたので


これはもう学生割ということでただでCDを一枚あげた。


少し大人しそうな彼の表情がほころんで嬉しそう。


「その代わり東京ドーム絶対見にきてね!」


「はい!」



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さて荷物を片付け終わり、最後に三重っぽい物を食べようと

駅前にあるファンからのオススメのトンテキ屋を覗くもあいにくの「支度中」

結局一息つくまもなく福井へ移動を開始した。


しかしこの車移動がなんともしみじみいい時間だった。

国道沿いに広がる山々や田園風景に心打たれる二人。



「あぁこう言う所にふと立ち寄って寄り道できたらなぁ」

なんて言い合いながら


日本の原風景に合わせBGMは


「ふるさと」「いい日旅立ち」「川の流れのように」など


日本の童謡や歌謡曲を中心にチョイス。



最大限に”この瞬間”を味わった。



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さて福井駅についたのは19:30頃だったと思う。

あたりはすでに暗くなっていた。


駅前の恐竜に出迎えられすでに謎のテンションの二人。

ただ恐竜はいるけど肝心の人がいない…笑


駅が広い分なおさら、人がいない感が半端ない。笑



どこでやるか二人で決めかねている所に今回福井に呼んでくれたファンの方とご対面!


とりあえず観てくれる人が一人でも居ればこっちのものだ


そう心に言い聞かせセットアップ、そして演奏を始めた!



するとどうだろう?


「こんなに人いたっけ?」


ってな具合に一人二人とギャラリーが集まってきた。



しかもなんとなく立ち止まってると言うより


みんなしっかり聴いてくれてる…‼︎



本日2度目の路上ライブ、エンジンをしっかりふかし直し


恐竜パワーも借りて2時間ほどがっつり歌い切った!!



いや、本当にみんな初めて聴いたの?ってくらい熱心に


そしてノリノリで聴いてくれた。



本当に心から楽しい時間だった。



最後に路上ライブでは異例のアンコール笑



ほらね”でみんなと次回東京ドームで会う約束をして終了!!
(いや、もちろん東京ドームの前にもどんどん会ってくれていいんだよ?笑)



本当にもう今日はやり切ったって感じ。



こんな日はお酒がなくとももう浸れる。


そんなものなくても心はすでに満腹だ。




けどまぁしかしお腹は空いた。


さ、ラーメン食べよ。

駅前中華そば「だるまや」/ 美味しかった〜♪



今回のブロガー:弟ともじろう

近鉄四日市駅前路上ライブVol.1


この日、近鉄四日市駅に到着したのは夕方6時頃。

家から車で約4時間。

立ち昇る白煙とネオンの光、途中四日市コンビナートを左手に見ながら夕暮れの国道23号を走行。

「もうすぐだ!」

広い道幅の大きな交差点で”ぶれない様握ったハンドルを右に切って”、あとは駅まで数百メートル直進。

駅周辺に漂う新鮮な空気感と、そのちょっとした異世界感に二人とも興奮し始める。

駅前商店街やどこへ続いていくのかわからない道、あぁ全部箱に詰めて持ち帰りたい。

毎回ツアー先で観光もできたらなぁと思うけど、何せスケジュールがタイト。

さくっと駅を一周してライブのできそうなスポットを探す。


ふれあいモール側の出口から一直線に伸びる歩行者専用の通路がなんだかいい雰囲気。

「よし、ここでやってみよう!」

近くに車を止め、荷物をゴロゴロ、さっそく準備開始。


最近になってキーボードを取り入れた。

ギターロックだけじゃ物足りなくなり、以前からトライしてみたかったギター&キーボードロックの挑戦も始めた。

その延長線上で新曲「ほらね」や「夜行性の初期衝動」も生まれたわけだが、何せその分機材が増えた。

アンプ、ギター、キーボード、エフェクターボード、物販、その他諸々。

我ながらこの量の機材をよく二人で運べる程度にコンパクトにまとめられたなぁと思う。笑


ふと道を行き交う人々の声に耳を立てる。

「何してるん?」、「あぁ、そうなんや〜。」

おお、やっぱり関西弁なのか!

未だに三重が近畿地方、中部地方のどちらに属しているのか謎だが、ここ四日市市周辺では、言葉は一応関西寄りだと言うことが判明。


しばらくすると、今回僕らを三重に呼んでくれたファンの方が到着。

「お久しぶりです!」

かれこれ10年近く僕らを応援してくれている方との再会。

「お久しぶりです!!」

今ではもう結婚もされてお子さんも二人いると言う。

時の流れを感じざるを得ない。

今日は懐かしのTarO&JirO時代のTシャツも着てきてくれた。

激動の10年間。世界中を飛び回り、メジャーになったり辞めたり、また海外に渡っては、今度はソロ活動をしたり。

いつだってそんな僕らの音楽の旅をどこかの誰かが共有して、そして応援てくれているんだと思うと、なんだか感慨深い気持ちになった。

そしてそう言う気持ちがこのツアーを通してどんどん決意に変わってゆく。

マジで東京ドーム、絶対やってやんないとな。


セットアップが終わると、既に数人の人だかりができていた。

先ほどのファンの方や、興味深そうに足を止めてくれた現地の通行人、同県、また他県からライブを見に駆けつけてくれた方々だ。

その中には僕らがクトゥルフ朗読劇『華蝕の匣』のオープニング&エンディングに書き下ろしたインスト曲「Cthulhu」を聞いてファンになってくれたと言う方もいたり、多方面からの新たな出会いにただただ心が弾む。

(※「Cthulhu」は僕らが2020年にリリースしたPop-Lexと言うアルバムに収録されています。Spotify、iTunes等のサブスクにてご視聴可能です。またこちらからCDのご購入も可能です。)


「よし、せっかく三重まで来たんだ、今夜もめちゃくちゃ楽しんでやる。」

普段の路上ライブは、その場の雰囲気や気分に合わせて曲を選んだりするが、この日は大体のセットリストを決めてライブスタート。

計20曲をほぼノンストップで歌い上げる。

一部曖昧だけど、その日のセットリスト。

1 Can’t Stop (カヴァー)

2 Cube

3 Unicorn

4 ツバメ返し

5 夜行性の初期衝動

6 Silent Siren

7 ほらね

8 Razor Gazer

9 Nonkey Kong in the Zoo

10 記憶

11 Killing Time

12 Once in a while

13 Falling outta Love

14 つま先

15 大人の運動会

16 Nono

17 When I Feel on Top of the World

18 All in Your Head

19ペロレラレボリューション

ワンマンライブ並みのボリューム!笑

終始警察に止められることもなく、ライブは無事終了。

人通りは多くはなかったけれど、CDも売れたし、フライヤーも配れたし、手応えバッチリ!

配信ライブも同時に行ったので全国各地のファンがライブを見てくれた。

みんなありがとう!!

この日は四日市に隣接する桑名市内の宿”MuGicafe”にステイ。

厳密に言うと、古民家をリノベーションしたそのカフェの中庭を挟んで向かいの離れに泊まった。

前回の”極寒の山小屋 (長野駅前路上ライブVol.1)”のこともあり、とりあえず一人一つずつ布団があればそれ以上は何も求めない、と言った心持ちだった。笑

ところが蓋を開けてびっくり。

めちゃくちゃええところやん!

僕らを迎えてくれたオーナーさんも親切でとても気さくな方。

しかもなんとお風呂はトトロに出てくる五右衛門風呂。

あったかいお湯で疲れた体を癒し、テンションの上がった兄弟はつい浮かれて、お洒落なカフェに進化した昭和感満載の畳の居間で乾杯。

くぅあ〜!


残りのツアーも楽しくなる気しかしない。

明日はお昼にまた四日市駅前でライブしてその後は福井に向け出発だ!!

飲み過ぎない程度に今夜はこの高揚感をつまみに Keep on ゴクゴクゴク。

くぅわぁーー!!笑


では、また明日!



今回のブロガー : 兄きみたろう

長野駅前路上ライブVol.2


目が覚めるとそこは小屋だった。


よかった。



これで目の前に虹色の雲や天使の舞うお花畑が広がっていたらどうしようかと思った。


極寒の山小屋で兄弟二人、なんとか一夜を明かすことができた。



さぁ全くもって疲れが取れた気はしないが取り敢えず2日目の始まりだ!


外へ出るとなかなか気持ちい林の中。

景気付けにキャンプ場のカフェで美味しい朝食をオーダー!


メインはもちろんサンドイッチなんだけど

空気が

野菜が

水が

そしてコーヒーがとにかくうまい!

朝食を平らげエナジー補給完了!


先ずはこの冷えきった体を温めようと市内の銭湯を探して向かうことに!



途中山道を下っているとだんだんと気温が暖かくなっていくのを感じた。


そこで道路脇にあった温度計を見てみると「9℃」だった。



9℃で暖かく感じるとはいったい昨夜の山小屋では何℃だったんだ…?!!!


改めて頬をつねってみる。


「大丈夫、生きている!」


さて、銭湯についた!!

見た目からしていい湯につかれそうでワクワク


早速体を洗って先ずは露天風呂に入ってみようと足をつけたその瞬間…



「冷たい。。。」



信じられずに隣のお風呂にも足を入れてみる



「やっぱり冷たい。。。」



パニクりながら振り返ってみると


先に体を洗い終え残り一つの露天風呂に浸っていたタローが


後輩の失敗を優しく見守るような顔でニヤリと頷きながらこっちを見ている。



「いや、知ってるなら先に言ってよ!」



何はともあれ残りのちゃんと温かい露天風呂と内湯でじっくり体を温めた。



一風呂浴びていい気分のまま市内に到着。




さて、実は昨日知ったことだが駅前では16時頃までイベントが行われているらしい。


第二路上ライブ候補地として上がっていた権堂アーケード入口脇に車を止める。


「うむ。これが少子高齢化というものか。」


お世辞にも賑わっているとは言えないその光景に尻込む二人。



結局車の中で少し練習をして夜の路上ライブの為に体力を温存することにした。


18:00 イベントが終わって片付いた駅前で2日目の路上ライブを開始!!


今日は他県からもファンの方が数人応援しに来てくれた!


アウェイでやるのも好きだけど、やっぱり応援してくれている人が目の前にいるのは心強さが違う。


一曲目から昨日より少し音量を上げて演奏を始める…!!


「お?」


昨日よりも反応がいい。


一人二人と立ち止まって聴いていく人々が目の前に弧を描いていく。


このじわじわと盛り上がっていく感覚が路上ライブの楽しいところだ。



最初はいつもドキドキ。


誰一人立ち止まってくれないんじゃないか。


そう思う日だってある。



でも今目の前にあるのは俺らの音楽を聴きに来てくれたファンの笑顔と


興味深そうに聴いてくれている初めましての人たち。



改めてまたこうやって路上ライブをできてる喜びをしみじみ噛みしめる。


さて、この日一つ懸念していることがあった。


ワラワラ企画」の物々交換だ。



今までは現地のファンからのリクエストがあっての遠征だったので

呼んでくれたファンの方と基本的には物々交換をしてきたのだが


今回の長野編は実は全て体当たりだった。


なので現地で初めて出会った人と交換をする必要があった。



MCでもワラワラ企画を説明して、立ち止まって聴いてくれている現地の人にあおってみる。

ただ、そんなに簡単に都合よく交換できる品を持ち合わせている人は見つからない。


そんな中、演奏をしてはMCであおるを続けていると

バンドをやっていると思われる男の子たちが反応を見せた!



「僕のドラムスティックでいいですか…??」


この際ドラムスティックだろうが、野菜スティックだろうが、丸の内サディスティックだろうが構わない!


いや、っていうか地元の若きバンドマンと物々交換できるなんて激アツいじゃないか!

地元長野の高校生バンド”WILLIAM TALE”ドラマーのMio君


そうして体当たりワラワラ企画は長野駅前通行人たちが見守る中、大盛況のうちに無事終えることができた。


改めてWILLIAM TALEの皆さんに感謝!

今度は一緒にライブしよう!

夜21時を過ぎ、人通りも少なくなってきたところで路上ライブを終えた!


改めて長野駅ありがとう!!



最後に通りのファミレスで全国路上ライブツアーの応援グッズ「手書きメッセージ入りポストカード」の購入者宛てにメッセージを書きながら二日間の路上ツアーに思いを馳せる。



「あぁそう言えばそば食ってなかったなぁ」



2度目の長野遠征に行く理由が早くも見つかった。





今回のブロガー:弟ともじろう

長野駅前路上ライブVol.1

都内から長野市へ向かう道中

ほらね〜ほらね〜

「3年後、マジで東京ドームで会いましょう!」

ほ〜ら〜ね〜〜〜〜

じゃかじゃ〜〜〜ん。

パチパチパチ

(5月6日夜の福井駅前路上ライブの一幕。その模様はこちらでご覧いただけます!)

3年後の2025年、遂に東京ドームのステージに立った時に、全国各地のファンのみんなと一緒に「ほらね、やってやったぞ!」と叫んでやろうと言う思いを込めて作った新曲「ほらね」。

今回の長野、三重、福井編を終え、既に全国路上ライブツアーのテーマソング的なものになり始めている。

言い出した頃は、半信半疑ではなかったものの、まだまだ東京ドームで演奏している自分たちの姿はボヤけていた。

だけど、GW中に更に上記の3県を周り、トータルで5県を周り終えた今、その夢は僕らだけの夢ではなく、日本各地で応援してくれているファンとの”夢”、そして”約束”として更に固い決心で支えられている。

まだまだ先は長いけど、進むべき道がしっかり見えているから頑張れそう。

迷うことなく、あとはその道を全力で駆け抜けるだけだ。


【旅程】

2022/5/2 長野駅前路上ライブ Vol.1 

2022/5/3 長野駅前路上ライブ Vol.2

長野駅前路上ライブVol.1

長野市まで都内からは「い」っと言う間だった。

あっと言う間とまでは言わないが、思いの外近く感じた。

全国路上ライブツアーを通して長距離運転に慣れてきたせいかもしれない。

いずれにせよ、案の定予定より一時間程遅れ、慌てて家を飛び出した割には早く目的地に到着した。

夕方4時頃だったと思う。

都内だと安い駐車場探し自体ストレスになるけど、駅前でも最大料金1000円前後は本当に助かる。

「天の神様の言うとおり!」っと言った具合に、いずれにせよ安いコインパーキングを一つピックアップして駐車。

さっそく駅前散策を開始。

長野駅善光寺口

「ちょうちん、デカっ!!」

まず目に飛び込んでくるのは長野市と書かれた大型ちょうちん。

「善光寺御開帳」と言う大きなイベントのデコレーションらしい。

ライブ中あれ頭に落ちてきたら痛そう。。。とか言う問題ではない。笑

広々とした駅前ロータリーには、観光客らしき人や、バスを待つ人の姿がちらほらと。

ライブのできそうな幾つかのスポットに目星をつけて、その足で8年振りの善光寺へ向かう。

こんな素敵な場所だったのか。

昔話は長くなるので割愛させて頂くが、あの時よりじっくりとその街並みや雰囲気、そしてそもそものツアー自体を楽しめている自分がいる。

さてと、あまりゆっくりもしていられない。

駅前に戻ってライブの準備だ!



機材のセットアップが終わって、演奏開始したのはなんだかんだ夜7時前。

黄昏の長野駅前にGoodMoonのサウンドが響き渡る。

遮るものがなく、四方八方ギターの音が飛んでゆく。

こんなにこの空間を独占していいのか?!と思ってしまうくらい。

騒音もなければ他に演奏をしているミュージシャンもいない。

本来は喜ぶべきことなのに、新宿での路上ライブに慣れているせいか、むしろこの環境にやや緊張気味の二人。

とにかく演奏してこの雰囲気に慣れていくしかない。

最初はちょっと小声気味で歌っていたが、徐々にヒートアップしていく。

すると、僕らの音に興味を持った人々が新鮮な距離感で足を止め始める。

遠くの方で腕を組んで壁に寄りかかっている人が、僕らの音楽を聞いてくれていたんだと、拍手をしてくれるまで気づかないこともある。

GW中のせいか、長野県民じゃない人々も沢山立ち止まってくれた。

このツアーに向けて仕上げた新曲「ほらね」と「夜行性の初期衝動」も長野で初披露。

今回のツアーを終始楽しめたのも、この二曲があったからと言っても過言では無い。

新しい曲は音楽活動を継続するモチベーションになる。

表現者である以上、常に今感じてるモノを表現していかなきゃいけないと思ってる。

そして新曲があるからこそ、これまでの楽曲もまた輝き始める。

夜9時頃、長野駅前での人生初路上ライブ終了。

独占していた駅前の空気を地元の方々へお返しする。

そこに明日から始まる三連休に胸を躍らせ、少々飲みすぎたおじさんが声を響かせる。

最初は少し固かったものの、立ち止まってくれる人々に勇気付けられ、いいライブができた。

みんな、ありがとう!

この感じで明日は出だしから更にかっ飛ばそう!

と、心に決める。

片付けた荷物を車に詰め込み、近場のラーメン屋で腹を満たし、その後長野駅から車で30分程のところにあるキャンプ場「Nagano forest village」へ向かう。

GW中、唯一空いていた宿、と言うか”小屋”がここだった。

キャンプ場の駐車場から僕らのステイする小屋まで真っ暗な山道を歩く。

マイナスとまではいかないが、気温は多分2~5度と言った感じ。

ど寒い。

いざ小屋についてビックリ。

四畳半くらいの木造の部屋は、ただの木造の四畳半くらいの部屋だった。

つまり小さな木造の部屋である以上も以下もないと言った感じ。

(この写真は翌朝撮影されたもの。夜は真っ暗で何も見えなかった。)

エアコン、ストーブ、トイレ、洗面所もじゅうたんも、なぁんにもありません!!

潔くて好き!!

っしゃーめっちゃ興奮してきた。(変なところでテンションが上がる性格。笑)

当初長野ツアーは2泊3日を予定していて、2日目は車中泊を考えていた。

なので運よく?布団一式は持っていた。

車まで山道を戻り、二人で布団を担いでまた山小屋へ。

「さてと、どうすっか?笑。」

途方に暮れる二人。笑

こんなことは今まで海外を旅してきていくらでもあった。

こわいものなど何もない。

ただ、寒くて仕方ない。

こう言う時兄弟ってのは助かる。

なんの恥じらいもなく

「今夜は二人で温め合って寝よう!」

と二人で一人分の布団に、イワシの”めざし”の様に縦一列に横たわる。

「これ絶対寝れないやつじゃん。。。」

明日はまず銭湯にでも行って、あったかい風呂に浸かろう。



さて、グローバルな音楽バカ兄弟の新たな旅は始まったばかり。

これからまたどんなドラマが生まれるのだろう。

次回のブログ「長野駅前路上ライブ Vol.2」も是非お楽しみに!



今回のブロガー : 兄きみたろう