山梨県初ワンマンライブ@甲府ミュージアムハウス


ツアー最終日。


ツアー最終日で一番面倒なことは

そう、チェックアウト。


だいたいチェックアウトの時間が10時で

だいたいギリギリまで寝てて

だいたい部屋が散らかってるので

30分くらいで慌ててシャワーを浴びて荷支度をする必要がある。


そしてだいたいツアー中の予定は午後からなので

チェックアウトをしてからの数時間、宙に浮いた気分になるのだ。


ただ今回の最終日は中々スケジュールがタイトだ

宙に浮いてるどころかゆっくり便座に座ってる時間もない



10:00  チェックアウト

10:30 – 11:30  甲府駅周辺で食事、お土産物色

12:00  甲府ミュージアムハウス着 機材搬入

12:00-12:45 セットアップ、サウンドチェック

12:45  FM KOFUへ出発

13:15-13:30  FM KOFU “ゲッ☆チュー” に生出演

13:45  甲府ミュージアムハウス着

14:15   第一部スタート


さて、このタイトなスケジュールを無事こなせたのかと言うと実は途中一度だけ危ない場面があった。


天下のGoogle MapにニセのFM KOFUまで案内されたのだ


目的地に着いたら小さな駅の裏の空き駐車場みたいな場所に辿りついて正直オワたと思った


これがそのニセFM KOFUの所在地だ。


幸いニセFM KOFUから本当のFM KOFUまでそこまで遠くなかったので

何とか出演時間前に到着、ことなきを得た!


どうやら日本語で「エフエム甲府」と入れなければいけなかったみたいだ

ジローのばか(=゚ω゚)ノ(´∀`=)


逆にこのFm Kofuが何なのか気になる。

そもそも”エフエム甲府”ではなくて”エフマイナー古風”とかかも知れない、エム小文字だし

もしやこれは「次は古風なエフマイナーで行け!」と言う天からのお告げか?!


さて、まずはラジオ出演から振り返ってみよう!

エフエム甲府 “ゲッ☆チュー” への出演は、そもそも今回の山梨遠征のスケジュールがある程度固まって来た時に直接メールを送らせてもらって、

火曜日の番組パーソナリティを務める三浦さんから快く出演OKのメールをいただき今回の出演が決定した!


パーソナリティの三浦さんとたけいさん

二人ともミュージシャンとしても活動されていて僕らも自然体で話せて楽しくてあっという間の時間だった!

中央奥:三浦さん 手前右:たけいさん 左二人:音楽バカ兄弟
次回山梨ツアーでもぜひ遊びに行かせてください!!
(ガラス張りのスタジオなので次回はぜひファンの方にも生出演見にきて欲しいなぁ)


「それでは最後に聴いてください、GoodMoonで”Contrast” 」


お二人に挨拶をして背中でContrastを聴きながらスタジオを離れる。


ニヤニヤ余韻に浸ってる間も無く、甲府ミュージアムハウスへいざ舞い戻らん!


会場に戻るとすでにお客さんがカフェに集まっていた。

見覚えある人、山梨で出会った人、初めて見る人

期待と不安、緊張と興奮、ホーム感とアウェー感、しなびたたくあんと酔っ払った犬

様々な気持ちが入り混じりながらいよいよこのツアー最後のパフォーマンスが始まった!


〜第一部〜

01. Can’t Stop
02. Cube 

初めての土地での初ワンマンなので路上でもやり慣れてる曲から始めようとこの2曲にした。

狙い通り、まずはこれで落ち着いて演奏することができる。

と思ったのも束の間、一曲目の途中でハンディレコーダーを設置し忘れた事に気づく。

流石に演奏中には”Can’t Stop(止められない)”し

この2曲は流れを壊したくない

そんなこんな考えていたら

俺の頭はまさに “derangement in the cube(cubeの中の錯乱)” 状態だった。

03. 強風-Kowakaze-
04. ここにないもの

2曲とも2019年にリリースしたアルバム”Imperfections”に収録されている曲で

今回の山梨ツアーに向けて久々にレパートリーに加えられた楽曲

“強風” に関しては二人だけで演奏することはあまりなかったが、今回スラム奏法を冒頭に交えサビのハモリも少し変えてレベルアップして帰ってきた。

“ここにないもの” は

今まさに俺らがやっている全国路上ライブツアーへの意気込みにも近いメッセージが込められた歌だ

 “そこになくても 何処かにあるんだよ
 そんな理想抱き
 ここにないから 歩き出すんだよ 無我夢中で”

 “そこになくても 心にあるんだよ
 夢も詩も愛も
 形ないからつむぎ出すんだよ その全てを”


まさに「ここにないもの」「形ないもの」でも「心の中で思い描いているもの」をこの活動を通して応援してくれているみんなと紡ぎ出していく

そんな風に心の中で思いながら歌った

05. Reunite As Friends

タローがMCでも話したがこの曲は2018年にお互いがソロ活動を始める前にできた曲だ。

「友達として再会」と言う意味のタイトルはまさにソロを始める前に

この先もしかしたら二人で音楽をやることもないかも知れない

お互いの成功を願いつつ、もしまた会った時は友達として再会しよう!

と言う思いを歌った曲だ。

06. Oxygen

この曲は去年、J-Wave発デジタル音声コンテンツ配信サービスSPINEAR(スピナー)にて配信の向井理朗読による高崎卓馬のSF小説『グレープフルーツムーン』エンディングテーマ曲として書き下ろした曲。

今回はピアノとアコギの弾き語りバージョンでお届けした!
ワンマンライブではこう言う曲も演奏できるのが嬉しい


07. Last Tear Of A Dictator

バラードだけどタッピングしまくる曲だ。

ただこの曲のチューニングが特殊な為、普段のライブではあまり演奏されないと言うレア曲。

一応ギターヘッズの為にチューニングを載せておこう
6弦から順に

D G C F# A D

チューニングが特殊なため一箇所を間違えると頭がテンパって一気に分からなくなると言う危険性を孕んだ曲なのだが、今回見事に一箇所迷子になった。

それでもギターを長くやっていると「誤魔化す技術」も上手くなるのでみんなにはそこまで分かられていなかったかも知れない。

でも悔しいので次回ライブではしっかり弾くぞ!!


08. All In Your Head

2019年、フランスツアー中に生まれた曲。そう、生意気にフランス生まれ。

できた当時はタッピングしながら歌う曲が他にほぼなかったので

「こんなもん弾きながら歌えるかーっ!!!!」って100回くらいつっこんだが

気づけば歌えるようになっていた。

今回のライブではドラムトラックを流して演奏。


09. Killing Time

この歌はサビで気持ちが入れられるかどうかが肝になってくる。

たまにピッチを外さずうまく歌おうとし過ぎると気持ちが入らなくなる

肩の力をすっと抜いた時に気持ちが入る余裕が生まれてくるのだ

今回は気持ちの入る余裕がうまく作れた。


10. 記憶

コロナ真っ只中に作った曲で一番コロナ禍の心境がにじみ出ている歌かも知れない。

 どうしているんだろう? まだ果たせない約束
 そばにいたいんだよ 決して触れられなくとも


そしてこの歌は何だかんだ歌モノの割に演奏が難しく

「こんなもん弾きながら歌えるかーっ!!!!」って200回くらい練習しながらつっこんだのも今となっては懐かしい「記憶」だ


まだまだライブでの演奏歴は浅い曲だけど何だかんだこの日が一番気持ちよく歌えた気がする

11. 太陽の血

2017年にMunizOとして活動中に作った曲。

当時は当然バンド編成のロックアレンジだったが今回は二人のアコギロック風にリアレンジ

スラム奏法を取り入れパーカッシブなギターアレンジにまとめた。

今回このバージョンではライブ初披露だったがこの時点で緊張はしてなかったので純粋に楽しんで演奏できた。

これからどんどんライブで成長させていきたい楽曲の一つだ。


12. Nono

今回は弾き語りバージョンでお届け。

 “どこまでも この旅は続いてゆくよ のらりくらり
 宝箱 掘り起こすより 埋めるのさ”

この旅はまだ始まったばかり、これから何年もきっと続いてゆく

誰かが残した宝箱を掘り当てるんじゃなくて

自分の人生の中にある宝物を見つけて日本各地に埋めてゆく

いつかその宝箱をまた開いてみんなで笑い合える日を思いながら


さて、そんな訳で前半戦が終わった。

いよいよ残すは後半戦、ロック系セットリストのみだ!

あいだ時間の休憩中、カフェで軽食をいただいた。

とっても美味しかったので写真を載せておく



後半戦の方が実は気が楽だった

と言うのもご存知の通りこっち系のセットリストの方が慣れているからだ

〜第二部〜

01. Contrast
02. Unicorn
03. Push The Limits(for better)

最近の路上でもお馴染みの冒頭2曲と久々レパートリーに投入のぶち上げ系ソングPush The Limits、3曲続けて演奏!

MCを挟んで


04. ペロレラ・レボリューション

みんなにペロレラ言わせられるようになる日が待ち遠しい。

ぜひそれまでみんな各自個人練習しておいてくれ!


05. Razor Gazer

音源版とは違うHipHop的なビートでリアレンジしたドラムを流しての演奏。

こちらもサビで早くみんなでイェーと叫びたい。

けどみんなのイェーって言いたそうな表情も見れて今はそれで満足。


06. Silent Siren

TarO&JirO時代からの定番ソング

多分目を瞑ってでも演奏できる笑

しばらくお休みしていたが最近またレパートリーに戻ってきました!


07. Nonkey Kong In The Zoo

最近路上でも定番のノンキー

後日談で、甲府の路上で聴いてくれた親娘がCDを買ってくれて

娘さんがこの曲がお気に入りでヘビロテで聴いてくれてるみたい

あー、こう言う出会い本当に嬉しい。


08. 落下

今回山梨ツアー実現に向けてブッキングから企画まで色々と尽力してくれた僕らの熱きファン、通称”わ~さん”からのリクエスト曲

みなさん自分の父親の前歯が落ちる瞬間って見たことあります?

僕らはあります。

人って前歯がないだけで結構人相変わって見えるんですよね。

それがあまりにも衝撃的で思わず生まれた曲です。

超久々のライブでの演奏だったので結構練習頑張りました。

練習の度に「オヤジの前歯が昨夜とれた~」がうちの近所に鳴り響いていた訳です。

わ~さん改めてリクエストありがとう笑


09. Falling Outta Love

よくよく考えるとこの曲も恋から「落下」する曲だ。

よくFall in love(恋に落ちる)って言うけど

英語だとFalling out of love(恋から転がり落ちる)とも表現する。

そういえば今回の缶バッチも恋から転がり落ちている表現がモチーフになっている

兄Kimitaroによるオリジナルデザイン缶バッチ


10. つま先

この曲もTarO&JirO時代からの定番曲

昔この歌の歌詞を読んだ知り合いに

「写経とかすると良いよ、心が落ち着くよ」

と言われたほど割とダークな歌詞の世界観になっている笑

ただ実際に心が乱れていたと言うより、何かこの曲が持つそう言うダークでカオス的な世界観を表現したかったのだ


11. When I feel on top of the world

この曲は二人でやるのは今回が初めて?かな

と言うのもこの曲って個人的にはドラムありきだと思ってて

あのリズム感を二人じゃ中々再現できないと思っていたんだけど

一度試しにキックをちょっと激しめのリズムでやってみたら案外しっくりきてやる事になった!


ここで普段のキックの蹴り方を説明するとだいたい四つ打ちなんですね

四つ打ちっていうのはいわゆるクラブとかでも流れてる

「ドゥン、ドゥン、ドゥン、ドゥン」ってやつです。


ある意味一番ノリやすく一番シンプルなビートです。


ただこの曲の場合、普通に四つ打ちでキックを蹴ると

かなり速く蹴らなきゃいけなくなって、聴いててもやかましい感じになってしまう。


そこで四つ打ちじゃないリズムを打たないといけない

しかもギターを弾いて歌を歌いながら笑


どんなリズムにしようか試行錯誤してるうちにしっくりくるタイミングが見つかりました。

「ドゥドゥン ドゥッ ドゥンドゥッ ドゥンドゥッ」

です笑


12. 大人の運動会

When I feel on top of the world からのこの流れ、本当に運動会に参加してる気分笑

でも自分たちでも演奏しながら思わず楽しくなっちゃう曲

13. Once in a while

最後はみんなに立ってもらって演奏!

ペロレラにしろ、タラリラにしろどうやら俺らは自分たちが滑舌悪いクセに難しい単語を歌わせるのが好きみたいだ。

最近僕らを知ってくれたファンはまだライブで歌わされた経験がないので

みんなで歌えるようになった時に面喰らわないようにこっそりひっそり練習だ!

周りから変な目で見られても責任は取らないけどね!


いやぁしかし本当にあっという間だった。


やりきった。。。

と言う達成感に浸る間もなく聞こえてくるはアンコール替わりの拍手。



そうか…普通ワンマンってアンコールやるんだった笑


「みなさん、終バスの時間は大丈夫ですか??」

「まだ大丈夫です!」


もちろん嬉しい、嬉しいんだけどつい今25曲を歌い終え

何を歌えば良いか分からずたじろぐタロジロ。タジログタロジロ


「リクエストはありますか?」


…ニルヴァーナ!

…プッシュ!(Push the limits)

…煙!


様々なリクエストをもらう中、何故かさだまさしの「無縁坂」が頭の中に降ってきた


取り敢えずこれを歌おう。

 母がまだ 若い頃 僕の手を引いて
 このさ


坂を登ろうとした辺りでタローに阻止される。

歌い始めたら完全にさだの気分になってしまったのだが

最終的に仕方なくニルヴァーナのSmells like teen spiritをやることに!

14. Smells like teen spirit

最後の

アディナイヤ〜を叫びきって終了!


いや、今回は本当にやりきった〜本当にみんなありがとう!!


そして最後の最後に今回のサブ企画である”What a Wara?!”の物々交換を実施!


わらしべ長者みたいに物々交換をして47都道府県を経て一体何になるか?と言うこの企画

まずは今回この僕らのサイン入りピックが


ジャーン!!!!


こちらの甲府ミュージアムハウスの猫のケータイストラップになりました!


わーい、とか思いつつこれは俺らがもらうわけではない笑


僕らの使命は伝道師としてこれを預かり次の県に繋いで行くことだ!!



そんな訳で僕らの4日間のツアーの全イベントを終えた!!!!

外を出るとすでに肌寒かったがホンワリポカポカした気分で荷物を車へ戻してゆく


今夜で最後かぁ〜甲府でもう一泊していきたいなぁ

なんてふつふつ湧き上がってくる気持ちを必死で抑え込み


最後の最後に本場甲府駅前のほうとうのお店へ


沁みるう〜

食べてると次から次へと色んな食材がスープから顔を出して何だか楽しい

腹ペコ音楽バカ兄弟には最高の一杯でした!

まさに心もお腹も満タン!


後は安全に帰るだけ!


甲府の街にさよならして中央高速に乗り込む


「さ、そろそろインスタ配信始めるか!」


真っ暗な深夜高速、二人だけの車の中で

小さな明かりが静かに灯ってゆく…


今回のブロガー:弟トモジロウ

甲斐清和高校スペシャルライブ

タイトル:弾け合う光の粒
甲斐清和高校でのスペシャルライブの楽しい雰囲気を絵にしてみました!


ツアー3日目、甲府市内のホテルで目を覚ます。

予報では雨だったが、なんとかまだ持ちこたえている。
けな気に雨男の登場でも待っているのだろうか。

大体こう言うツアー先では

「明日は早く起きて観光しよう!」

とか

「朝一ジョギングに行こうぜ!」

と言った半信半疑な決意表明をし合って眠りにつく。

が、9割方その決意は忘却の彼方へ葬られる。

今回に限ってはそもそも最初からアラームすらかけていない。

むしろ二日間のそこそこハードなスケジュールを言い訳に兄弟そろって寝倒す。笑

さて、今日は待ちに待った甲斐清和(かいせいか)高校でのスペシャルライブだ。

この高校は県内で唯一音楽科のある高校らしく、今日集まってくれる生徒さんたちも音楽科の子が多いとのこと。(嬉しいことに本番は他学科の生徒さん達も来てくれました!)

多分みんな英才教育を受けていて絶対音感のあるプロディジー(天才)たちなんだろう、と勝手な想像を巡らせる。

「そこの音、フラットしてませんか?」

とか言われたりして。笑

そんなことを考えては、高校での初ライブでただでさえ緊張している自分にわざわざ余計なプレッシャーをかけてみる。

ただ、音楽に学歴も年齢も国境もへったくれもない。

最終的に大事なのは、やはり気持ちである。

全力でライブを楽しんだなら、そこにはいつも笑顔がある。

演者とオーディンスが一体となってお互いハッピーな気持ちを引き出し合う。

それこそがライブと言うものだ。

今日も気負うことなくありのままの自分たちの音を届けよう。

よしっ!!!


そう気合を入れてチラっと横を見ると、しなびたたくわんの様な顔をしてノコノコとベッドから起き上がる弟の姿。

・・・。

昼間はイケメンなんだが。
きっとイケメンをパートタイムでやっているのだろう。

ヒュゥゥゥゥ〜〜〜(空気の抜ける音)

あぁ、また気合を入れ直さなきゃ。笑



結局ホテルを出たのはお昼を過ぎてから。

16時半の集合時間まで、お弁当でも買って舞鶴城公園にでも行ってみよう。


すると


ポツポツポツ・・・

待ってました!

とばかりに降り出す雨。

あぁ、なるほど、俺らを待っていたのね君は。(GoodMoon雨男説)


ならば、モスバーガーに行こう。(なぜ?笑)

ほうとうが有名な甲府で、モスバーガーを食べながらセットリストを考える兄弟。


色々試行錯誤した後、下記のセトリが完成。

1 Can’t stop (レッチリの曲を自分たち風にリアレンジしたやつ)
2 Silent siren
3 Unicorn
4 ペロレラ・レボリューション
5 All in your head
6 Killing time
7 Once in a while

45分間、全7曲。

なかなかボリューミーである。


セトリも完成し、山梨の名物モスバーガーで腹も満たされ準備完了。笑

一度ホテルに戻り、ふやけたたくわんと山籠り3年目みたいなヒゲ面をシャワーで洗い流し、衣装に着替え、荷物を車に積み込み込んだなら、いざ甲斐清和高校へ出陣!


ホテルから高校までは法定速度を守って12、3分くらい。

X JapanのYoshikiさんなら2、3分。


高校に着くなり早速搬入開始。

入り口付近で学生たちの元気そうな声が聞こえる。

うわぁ、この感じ、懐かしい。

そしてなぜか妙に「先生に見つかったらヤバいっ!」みたいな感覚が戻ってくる。笑

アタフタ。


まずは入り口で出迎えてくれた生徒さんたち、今回のツアーを全力でサポートしてくれている甲府のファンの方とそのご家族、そして今回この突拍子もない高校でのロックライブを快く引き受けてくださった素晴らしき先生に挨拶をする。


「こんにちは、初めましてGoodMoonです!本日は是非よろしくお願い致します!」


雨の中、機材を車から降ろす。

元気な少年たちがテキパキとそれを階段で3階の音楽室まで運んでくれる。

終始楽しそうに。

なんか、もう、なんて素敵な生徒さんたちなんだ。(お父さんの気分。笑)


音楽室は思いの外大きくて、ちゃんとステージもある!

フロアーに並べられた、思っていた以上の数の椅子。

そしてなぜか急に窓から入り込んで来た鳥。(これマジ。笑)


セッティングからライブまでそんなに時間がないので、俺らも生徒にならってテキパキと準備をする。

用意されたステージなら、傷のないスピーカー、折れ曲がっていないマイクスタンド、色の揃ったタコ足。

メジャーの頃、そんなステージですらありがたみを感じられなかった時期もあったなぁ。

常に焦燥感に駆られ、「俺らはもっとでかく、もっとビッグにならなきゃ。」

と、いつももがいていた。

でも今またこうやって一から弟と二人で作り上げていくステージ。

路上ライブで使い古された機材にも愛着が沸く。

ハチャメチャだった自分を恨むことは、もうあまりしない。

それよりも、今もなお一緒に夢を追ってくれる相方、そしてファンの方々に改めて感謝してこの日々を噛みしめる。

今なら絶対逃げ出さない。



おいっ!

しんみりと回想にふけてる場合じゃないぞ、自分!

準備が終わったならさっさと楽屋でストレッチして、かっこいいライブをかましてこい!

Go Go Go!



パチパチパチ。

隣の部屋から生徒さんたちの拍手が聞こえる。

「よし、いくべ!」



一曲目、Can’t stop


天井の高い部屋の自然なリバーブが心地よい。

トモジロウのギターのタッピングと、俺のチキンピッキングの弦の音が絡まり、そこに兄弟ハーモニーが乗る。

まずは空気中に流れる緊張感をこの曲でほぐし、生徒さんたちとの距離を縮める。


そして2曲目、Silent siren

ギター2本、声2つ、キックドラム1つの定番曲。

これまで国内外問わず、色々な場所の色々なフェスや路上で何千万回も演奏した曲。

冗談抜きに寝ながらでも弾ける。笑


「やれなんだ〜それがどうした〜」

のサビメロの弾き語りから始める。

イントロに入ったところで手拍子を煽る。

すると今まで聞いたことのないような安定感のある重厚な手拍子が返ってくる。

ぬぉぉぉぉおお!!なんだこのど迫力な手拍子は!!

自然なリバーブが更にそれを際立たせる。


これがプロディジーたちが繰り出す必殺技か?!


正直言おう。

若干動揺してしまった。笑


と言うかあまりのパワフルな手拍子に寝てても弾けるはずのギターのフレーズが一瞬飛びそうになった。

これが若さと言うものか!(圧巻である)


3曲目、Unicorn

この曲は変拍子の為、大抵の場合は手拍子を煽っても途中で途切れる。

が、引き続きこの曲も一切リズムがズレることなく必殺技が音楽室を埋め尽くす。


4曲目、ペロレラ・レボリューション

この時点で、このリズム感、間違いなくタンバリンを叩かせたら面白くなると確信。笑

タンバリン奏者を募る。

音楽科の校舎なのでもちろん数人分のタンバリンがある。

それどころかマラカスまである。笑


俺側にタンバリンとマラカス奏者、トモジロウ側に二人のタンバリン奏者。

めっちゃ健全なSlipknotって感じのスタイル。笑
(アメリカの9人編成のメタルコアバンドでライブ時にドラム缶を激しく叩いたりする。)

簡単なリハーサルを行い、いざ本番!


「1、2、3、4」

メインのイントロに入った瞬間、一斉にタンバリン×3、マラカス×1、手拍子×数十人分が鳴り響く。

カオスやっ!!!!笑


最高。


最高に楽しすぎて、久々に歌いながら自然と笑みがこぼれてしまった。
(このライブの模様を僕らのYouTubeにVlogとしてアップしました!)

Radioheadとか”実験的”と言う言葉の似合うバンドがドラムを二台取り入れてライブしたりとかあるけど、タンバリン×3、マラカス×1、手拍子×数十人分って斬新過ぎないか?笑

生徒のみんなも、この分けのわからぬ「ペロレラ」と言う言葉を心の中で一緒に歌い、そして楽しそうに体を揺らし、自由に喜びを表現していた。

最後は打楽器隊のみんなと共にジャンプしてジャカジャ〜〜〜ンッ!



場内からは笑い声、そして歓声が沸き起こる。

幸せすぎ。


5曲目は、簡単にMCをし、落ち着きを取り戻してからAll in your head

歌いながらみんなの顔を見渡してみる。

目の前に座って僕らの音楽を一生懸命聴いてくれている彼らの瞳の輝き。

純粋さと希望でいっぱいだ。

きっと彼らには彼らなりの悩みだっていっぱいあるし、もう子供ではない。

でも、本当にビックリするくらい素直な瞳からは、なんと言うかすごくポジティブな光の粒が放たれていて、自分の中にある”何か”とそれが強く共鳴し合うのを感じる。


6曲目のKilling timeも、ずっとその光の粒に包まれながら心地よく演奏した。

このブログの最初の絵は、そのポジティブなエネルギーにインスピレーションを受けて描いたもの。

どうか、その輝きをなくさないで欲しい。

と言うか、なくさないでいられる世界にしていかないとな。

と切に思った。



そして、今回のこのスペシャルライブを締めくくる最後の曲は、Once in a while

いつもなら、イントロ前の序章部分で「Wow Yeah yeah〜」とみんなで大合唱なんだが、今はまだコロナのことがあるから我慢。

4年後、東京ドームでライブする時にまた一緒に大合唱しよう。

ペロレラの次はタラリラ〜と歌い、作曲を勉強している学生さんたちは

「作曲はこんな自由でいいのか?」

と疑問を持ったかも知れない。


いいのです。笑


全7曲を歌いきり、ジャ〜ンジャカジャンッ!



もう心が幸せで破裂しそう。

ごちそうさまです!!


と思いきや、まさかのアンコール!


よし、最後はまたあのリズム隊を交えてフィナーレだ。

アップテンポなやつでいこう。


カナダで活動していた時にTOYOTA GAZOO RacingのCM曲としてオファーを頂き書いた曲

Push The Limits (for better)」を演奏。

さっきに増してタンバリン、マラカスの演奏技術に磨きがかかっているのは気のせいか?!

既に楽しい〜と言うより普通にカッコエエ!みたいなバンドとしての一体感が生まれてる!


よし、新バンド「GoodMoonと甲斐清和高校打楽器隊の愉快な仲間たち」結成だ。笑


あぁ、こんな素晴らしい経験はなかなかさせて貰えない。
改めて、今回このライブを企画してくれたファンの方、そして甲斐清和高校の先生方に大感謝である。

そしてそして、僕らの音楽を全力で楽しんでくれた生徒の皆さん

本当に、ほんとーーーにありがとう!!


ライブ後、質疑応答があり、生徒さんからの質問にしなびたたくわんと山籠り三年目のヒゲ面が一丁前にアドバイスをする。

偉そうなことは全く言えないけど、自分自身も20代の頃、道しるべになる誰かの言葉を求めていた。

だから丁寧に、正直に、自分たちの経験に沿ってアドバイス、と言うよりは必要な時にどこにでも持ち運べるポケットサイズの言葉を伝えた。


質疑応答も無事に終わり、最後に花束まで貰う。

もうこれ以上優しくしないでください。笑

帰りたくなくなっちゃうので。笑


その夜、夕食を終え、心も胃袋も満腹な兄弟二人は舞鶴城公園へ。


そもそも朝一のジョギングなんかより夜の散歩の方が数倍気持ちいい。
(懲りぬ言い訳。)


天守台から甲府盆地を一望する。

夜の風に瞬く光。

あぁ、綺麗だなぁ。



今まさに始まったこの旅の先に、ずっと探してきた答えがある気がしてる。


あの生徒たちの瞳から放たれる光の粒は、きっとこの胸の中にまだいる、幼き頃の自分のそれと弾け合ったのだろう。


今回のブロガー:兄キミタロウ

山梨ツアー、Day 2

はい、と言うことでライター代わりまして弟Tomojiroがお届けします、山梨ツアー旅日記Day2!

皆さんそもそも甲府ってどこにあるか分かります?

文字で表すと

 山山山山
山    山
山 甲府 山 八王子ー中央線ー新宿
山    山
 山山山山

  湖 湖 湖

   富士山



って感じの場所にあります。笑


そう四方を山に囲まれてるんですよ。

これって俺らの故郷奈良にもよく似てるんですよね。


奈良は


     京都

    山山山山
   山    山
大阪 山 奈良 山
   山    山
    山山山山



こんな感じです。

甲府に来た時の妙な親近感はこれだったのかも知れません。


ちなみに進撃の巨人の主人公、エレンの出身地「シガンシナ区」はこんな感じになります。



 ウォール・マリア
壁       壁
壁 シガンシナ 壁
壁       壁
 壁壁壁壁壁壁壁

巨人 巨人 巨人 巨人



僕らの世界には巨人はいませんが、奈良人からすると都会人(大阪人)は脅威的な存在だったりするので似てるっちゃ似てますね。笑

嘘です。大阪人大好きです(手汗)



はい、そんな訳で僕らの山梨ツアーDay2始まりました!


Day1でも言った通り一度東京に戻ってからまた甲府にやってきた訳なんですが、すでにホームグラウンド感。笑

ロータリーで車から荷物を降ろしてDay1と同じく「成城石井」前でセットアップ


ルンルンと準備をしていたら近くでギターの音が聞こえてきたではないか…!!

よく見ると駅前広場のヨドバシ側で弾き語りの女の子が路上ライブをやり始めたではないか!


まさかの甲府駅での路上ライブバッティングに動揺。

甲府駅で繰り広げられる「ヨドバシvs成城石井」の熾烈なバトル

いや、と言うかふつう音があまり被らないくらいの距離でやるか、やるにしても始める前に声をかけて欲しいんだけどな、と思いつつ
(一応こちらが先にセッティングを始めていたと思うので)


「まぁここは新宿駅じゃなくて山梨、甲府駅。」

「郷にいれば郷に従え」

「人は城、人は石垣、人は掘」

「こんにゃくは芋で出来ている」


と心を落ち着かせ

とりあえずどれくらいやる予定なのか聞きに行こうと近づく。


まぁもしかするとあちらも山の防壁を超えて巨人がやって来たって驚いているかも知れない。

こんなところで俺らがやっていることの方が甲府駅としては珍しいことだし


曲が終わったタイミングでなるべくフレンドリーに、低姿勢な感じで


「すみません~今日ってどれくらいまでやってますか?」

と聞いてみた。

すると後3曲ほどで終わると言うことだったのでそれまで待つことにする。


ストレッチをしたりしてる間にその子も終わったのでいざ開始!!


当然新宿駅の様に人通りは多くないけど、徐々に人が立ち止まる。

MCをする。

チラシを配る(と言うか配ってもらう)

そして中には昨日駅前で聞いて良かったからまた聴きにきたという人もいて感激!


今回の山梨ツアーの為、用意してきたレパートリーをかたっぱしから演奏し尽くす。

このままオールナイトで歌っちゃう?と冗談言いつつ

午後8時を過ぎたあたりで人通りもだいぶ少なって来たので引き上げることに。


眠らない街、新宿、渋谷とは違って甲府はちゃんと眠るのだ。

健康なのだ!


2日間の甲府駅前路上ライブを終え、無意識に感じていた緊張が一気に解ける。

横を見るとタローの顔が緩んで酔っ払った犬みたいな顔になっていた。

この顔で運転しているところを警察に見られたら職務質問されちまうぜ


まぁとにかく今夜は甲府に泊まれるのだ!

路上の荷物をまとめてホテルにチェックイン!


甲府の夜の街に繰り出したい気持ちを抑え、と言うか何だかんだ疲れていた二人は

結局ホテルでシャワーを浴びてビールと山梨ワインでチビチビ部屋飲み


そして明日の高校でのライブに向けて思いを巡らせながらバタンキュー



最後にその夜ホテルのテレビ(NHK)で流れていたバレエがとても良くて見入ってしまったので紹介しておく

バレエ「ノートルダム・ド・パリ」と言うタイトルだと言うのを後から調べて知ったのだが


何と言うかバレリーナ(バレエダンサー?)の動き一つ一つが面白くて


また舞台上の演者達の配色感だったり、何ともハッピーそうではない感じのストーリー構成だったり俺らの好きな要素が沢山あって、眠い脳みそを無理やり起こして思わず見入ってしまった。


みんなもよかったらチェックしてみて!


今回のブロガー:弟Tomojiro

全国路上ライブツアー(山梨編)

2021年11月20日、山梨県甲府駅前の路上ライブからスタートした4日間に渡る山梨ツアー、おととい23日の甲府ミュージアムハウス(カフェエリア)でのワンマンライブをもって無事終了!

1/47県目、本当に素敵な出会いの連続でした。

“好き”と言う気持ちが繋ぐこの全国路上ライブツアーは、夢を叶える為だけのものではなく、僕らの人生をより意義のあるものにしてくれる旅になりそうです。

今回は、「甲府駅前、初路上ライブ」、「山梨ツアー、Day 2」「甲斐清和高校スペシャルライブ」、「山梨県初ワンマンライブ@甲府ミュージアムハウス」の4部に分けて皆様に旅の記憶をシェアーしていきたいと思います。

【旅程】

甲府駅前、初路上ライブ

11月20日(土)、ツアー初日。

都内から中央自動車道にのり、グローバルな音楽バカ兄弟は甲府を目指す。
中古のステップワゴン、一体いつの時代のものかわからぬカーナビが搭載されている。

唯一そいつが役に立つ?のが県境をまたぐ時。

「ピ〜ン、神奈川県に入りました!」

「ピ〜ン、山梨県に入りました!」

と、いちいちアナウンスしてくれる。

それを除くと、全くの使い道のないおもちゃ同様。
(その画面上には沢山の”道”が映し出されていると言うのに。。)

それゆえ方向音痴の俺は、弟のナビに頼りっきり。

運転担当の俺の傍、トモジロウはSNSの投稿、そしてナビ、と結構忙しくしている。

この日はずいぶんと道が混んでいて、まず高速にのるまでにアホみたいに時間がかかってしまった。。

予定では午前中に着いて昇仙峡でも満喫するつもりだったが、結局甲府駅に到着したのはお昼の2時過ぎ。

Hello, nice to meet you 甲府!

いまどきGoogle mapで行き先の景色をチートすることもできるが、あえてそうしないのが俺の流儀。
(単純にケータイがぶっ壊れててインターネットが使えないだけと言う説もある。)

おぉ、これが今回の旅の舞台になる甲府駅か!

広々とした駅前ロータリー。
高くそびえ立つヨドバシカメラ。
吉野家、はやはりどこにでもある。

これまで僕らは世界各地の路上でライブをしてきたのだけれど、やっぱり未だに新しい場所での初路上ライブは緊張する。

ドキドキ。

自分たちがこの場所で楽しく演奏しているイメージを必死に頭の中に膨らます。

膨らましすぎて破裂するくらいパンパンに。

「大丈夫、大丈夫、きっとうまくいく。」

いざ駅前散策を開始。
すると何やら頭の斜め上辺りからジリジリと視線を感じる。

ふと顔を上げると、南口駅前広場の武田信玄公像が睨みをきかしてこちらを見ているではないか。

(武)「おいっ、オメェーラ、一体何しにここへ来た!」

・・・どうやら先ほどイメージを膨らまし過ぎて幻聴が聞こえ始めたらしい。

(俺)「路上ライブです。」

(武)「なぜゆえここで?」

(俺)「これから全国各地を周って、人々と心を通わせながら僕らの音楽の輪を広げ、4年後に東京ドームでライブをするんです。」

(武)「まさに人は城、人は石垣、人は掘り、ってやつか。それは頼もしい!頑張りたまえ!」

随分と都合のいいエールを信玄さんから送られ、幾分緊張が解れる。

「ありがとう信ちゃん!」



予定では夕方4時頃から路上ライブ開始、まだ少し時間がある・・・
諦めきれず昇仙峡へ足を伸ばす。

ぐねぐねの山道を駆け上がる。

少し肌寒いけど車の窓を開けるのは、この自然の匂いを肺いっぱい吸い込んでおきたいから。

なんていい風だ。

結局のところ、昇仙峡では駐車場から渓谷沿いの遊歩道を少し歩いて引き返すくらいのことしかできなかったが、正直観光してる程心に余裕はなく、俺も金髪の弟もとにかくまず路上ライブ1日目を無事にやり遂げるまで落ち着かないと言った面持ち。

が、そんな時でも腹だけは減る。

人間だもの。

何か簡単にパクッと食えるものはないかと辺りを見渡すと、老舗風の蕎麦屋があった。
そこで二人、鳥蕎麦を頼む。

質素でうまい。

地球最後の日の様な勢いでそれを胃袋に流し込んだなら、いざ出陣!

昇仙峡から甲府駅へ戻り、今回この山梨ツアーの企画からイベントのブッキングまで、全てを手伝ってくれた現地のファンの方と合流。

今日も路上ライブに同行してくれると言う。

ありがたや。

これこそがこの全国路上ライブツアーの醍醐味。

僕たちの音楽を聴きたい!と待ってくれている全国のファンの方々の地元へ行き、共にこのツアーを作り上げていく。(マジでどこへでも行きます。)

そこにあるのは「好き」と言う素直で熱い気持ちだけ。

その気持一つあれば、もはやなんだってできる。

妙な駆け引きや、損得もない。

僕らの情熱が音楽を通してみんなの情熱と共鳴し合う。

なんて素敵な企画なんだ。笑

と言うことで、早速オススメ路上ライブスポットへ誘導してもらい、急いで準備開始。

空気からヒシヒシと伝わってくるこの半端ないアウェイ感。笑

話によるとあまり路上パフォーマーはいないらしく、警察も全然気にしないとのこと。

普段新宿で路上ライブをしてる身からすると、にわかには信じがたいが・・・

確かに俺ら以外誰もライブしてないし見回りの警察官も素通りしていく。

いつもと違う雰囲気に少し動揺しつつも、いざセッティングさえしてしまえばあとはこっちのもんだ。

アンプから音を出した瞬間、じわじわと多量のアドレナリンが血管を駆け巡る。
(日頃このアドレナリンは一体脳内のどこに隠れていやがるんだって話)

Let’s doooooo it!!!!


まずはアップテンポな楽曲中心に演奏開始。

「Contrast」、「Unicorn」、「Razor Gazer」、「Push The Limits (For Better)」、「ペロレラ」などなど。

人通りは多くはないが、それでもちらほらと人々が足を止め始める。

俺らもそれにつられてどんどんヒートアップしていく。


「Nonkey Kong In The Zoo」、「When I feel on top of the world」、「Killing Time」、「Once in a while」、「All in your head」・・・。

持ち曲を片っ端からどんどん演奏していく。

楽しい。

甲府は東京より少し寒いと聞いていたので厚着してきたけど、なんのその。
まるで二人で野球拳でもしてるかの様に交互に上着を脱いでゆく。

しかし俺らの背後の”SUPERMARKET成城石井”のどピンクの看板が、まるで俺らのバンドの横断幕の様である。

次回改名することがあったら、バンド名は「Super Market 成城石井」で決定だ!


曲が終わる度、

「どうもこんばんは、来週23日に甲府ミュージアムハウスにて山梨県初のワンマンライブを行うので、是非来て頂けると嬉しいです!」

と立ち止まってくれた甲府ピーポーにしつこく告げる。

「あぁ、硬い、かたいっ!!もっとフレンドリーに行こうぜ。」

そう思いながら、あいも変わらずMCド下手街道まっしぐらな二人。笑


いつもの様に警察が止めに来ないので、逆に自らライブを止めるタイミングが分からず(贅沢な悩み)、その後もほぼノンストップで演奏を行う。

気づけばもう4時間程ライブしていた。

ファンの方が僕らのフライヤーを配ってくれたおかげで、その日だけで持参したフライヤーがほとんどなくなった、そしてCDも数枚売れた。

山梨ツアー Day 1、やり切った!!
先ほど大量放出されたアドレナリンが今度は達成感となり心を満たす。

初めましての方以外にも、以前僕らのライブを見て今回路上ライブに駆けつけてくれた方や、また後ほど「甲斐清和高校スペシャルライブ」にてお伝えするが、甲斐清和高校の生徒たちが聴きに来てくれたりと、本当に心の温まるライブができた。

みんな、ありがとう。


翌日都内で予定があった為、この日は東京へ戻る。

ささっと機材を片付け車に積み込んだなら、百数十キロの帰路に立つ。

See you tomorrow 甲府!


「ピ〜ン、神奈川県に入りました。」

・・・。

ツアー中、あと何回これを聞かされるんだろうか。。。



▪️今回のブロガー : 兄キミタロウ